今年9月6日に英国図書館で開催された資料保存コンファレンス Dare to share:long-term collections management での発表のうち、同図書館のコンサベーション研究所長 Barry Knight による The carbon footprint of preservation で、英国図書館のデジタル記録保存にかかるエネルギー・コストはどのぐらいか、それは今後も維持可能なのかとし提議している(報告まとめのp.12)。 英国図書館のデジタル・コレクションは約100テラバイトの規模。これが2013年には300テラバイト、2018年には2ペタバイトになると予想される。これらのファイルは3箇所のサーバーに置かれている。サーバーは一日24時間、週7日間、稼働しており、サーバーのハードディスクが冷却されている。稼働1ポンドかけるとごとに冷却に1.20ポンドかかる
英国図書館(BL)が、Amazon社との提携を公式発表しました。BLがMicrosoft社と連携してデジタル化した19世紀の哲学書、文学書等合わせて6万5千冊が、Amazon社のプリントオンデマンドサービス“CreateSpace”と電子書籍端末“Kindle”で利用可能になるということです。BLの19世紀コレクションの35%~40%は他に存在しない唯一ものであるとも言われており、今回のAmazon社との提携により、貴重な資料へのアクセスが、新たな技術とビジネスモデルの下で、実現することになりました。 Re-Kindle your love of forgotten 19th century classics http://www.bl.uk/news/2010/pressrelease20100223a.html 参考: 英国図書館、19世紀の小説コレクションをKindle向けに提供へ
英国図書館(BL)が、保存用の自動書庫“Additional Storage Building”をウェストヨークシャー州ボストンスパの分館に新設しています。コレクションのうち利用頻度の少ない資料を中心に、700万冊が収蔵されていく予定のようです。資料は14万のバーコードつきコンテナに配架されており、リクエストされた資料は機械によってコンテナごと職員の下へと運ばれ、48時間以内にロンドンにある本館の閲覧室まで届けられて利用者に供されるとのことです。 Minister opens British Library’s new £26 million storage facility in Yorkshire – the most advanced in the world(BLのプレスリリース) http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20091203a.h
ロンドンの大英博物館を訪れた星野之宣さんと「宗像教授」の原画=ニコル・ルマニエールさん撮影漫画「宗像教授異考録」から=星野之宣/小学館ビッグコミックニコル・ルマニエールさん 【ロンドン=橋本聡】歴史と文化の殿堂、大英博物館が、古代史のナゾをテーマにした日本の漫画「宗像(むなかた)教授」シリーズの原画展を11月から開く。作者の星野之宣(ゆきのぶ)さん(55)と、漫画好きの日本研究者ニコル・ルマニエールさん(48)の出会いから生まれた同博物館初の漫画企画展。250年の伝統と格式を重んじる大英博も「マンガ」を日本文化の代表格と認めた。 シリーズの主人公は民俗学者の宗像伝奇(ただくす)教授。各地の遺跡や伝説を訪ね歩き、古代史ミステリーを解き明かす。小学館の「ビッグコミック」に04年から連載。テレビ化もされている。 札幌に住む星野さんに話が持ち込まれたのは今年8月。「ニコルさんがわざわざ訪ねて
最古の聖書写本、ネットで公開=大英図書館など 最古の聖書写本、ネットで公開=大英図書館など 【ロンドン6日時事】1600年以上前に手書きされ、現存する最古の聖書写本の1つとされるシナイ写本が6日、インターネット上で正式に無料公開された。写本を分散して所蔵する英、独、ロシア、エジプト4カ国の機関による共同事業で、中心となった大英図書館は「仮想世界で再び1冊にまとまった。ネットにより世界中の研究者による共同研究の機会が創出される」と意義を強調している。 写本は4世紀半ばにギリシャ語で書かれ、1844年にエジプト・シナイ山の聖カタリナ修道院で発見された。新約聖書の内容がほぼすべて含まれており、「聖書の文言が世代から世代へどのように受け継がれたかを探る貴重な手掛かり」(同図書館)とされる。 全1460ページのうち、紛失分などを除く約800ページの閲覧が可能。写本の画像のほか、一部の文章では英語
英国図書館(BL)が、館内、および英国内の高等教育・継続教育機関に所属する研究者・学生に限定してウェブ上で公開している歴史的音楽録音のデジタルアーカイブ“Archival Sound Recordings”に、新たに1,200点のクラシック音楽の実演録音を加えたと発表しています。今回加わったのは、現行の実演家の著作権保護期間50年が満了したもので、2009年に没後200年を迎えたハイドンのほか、バッハ、ブラームス、ベートーベン、モーツァルトの作品の実演録音です。今後、ショパンの実演録音を加える予定とされています。 Archival Sound Recordings – Classical music http://sounds.bl.uk/BrowseCategory.aspx?category=Classical-music Archival Sounds: New Classical
英国のGuardian紙が報じるところによると、英国図書館(BL)では、行方不明になっている書籍が9,000冊以上にのぼるということです。そのなかには、現在では2万ポンドの価値があるとされる、16世紀のドイツの神学者Wolfgang Musculusの小論をはじめ、1876年版の『不思議の国のアリス』やヒトラーの50歳の誕生日を祝う目的で作成された、豪華な装丁の『我が闘争』など、貴重な資料も含まれています。図書館関係者は、書籍が行方不明となった原因は、盗難というよりむしろ、総延長650キロメートルにも及ぶ書架への配架ミスだと主張してるそうです。しかし一方で、半世紀以上姿をみせない本もあるそうです。 British Library mislays 9,000 books – Guardian 2009/3/17付けの記事 http://www.guardian.co.uk/uk/2009/m
英国図書館(BL)は、独立系文化慈善基金のArt Fundなどからの資金援助を受け、未来派の金属製の本“Parole in Liberta”(Fillipo Tommaso Marinetti, Tullio D’Albisola, 1932)を、8万3,000ポンド(1,100万円強)で購入したということです。Parole in Libertaの作者であるFillipo Tommaso Marinettiが、未来派の設立マニフェストのなかで、美術館や図書館、アカデミーなどの破壊を挑戦的に求めてから、100年の節目での収集となりました。 BLのプレスリリース http://www.bl.uk/news/2009/pressrelease20090220.html
英国図書館(BL)はこのほど、2008年から2011年にかけての戦略を発表しました。これは、2005年に発表された3か年戦略『図書館を再定義する』をベースにしており、前戦略と同様、学術研究や研究コミュニティに貢献することに特に重点が置かれています。この戦略でBLは、(1) 英国の電子出版物を広範囲に収集し、保存すること、(2) 利用者をBLのコンテンツに結び付けること、(3) 新聞のアクセスと保存を変容すること、(4) 革新的なサービスと統合的なプロセスによって、英国の研究活動を支援すること、(5) BLの電子的インフラを構築すること、(6) 書庫と物質的なコレクションの保存を統合すること、(7) 組織として発展すること、という7つの戦略的優先課題を挙げています。 BLのニュースリリース http://www.bl.uk/news/2008/pressrelease20081015.htm
2008年5月27日、英国図書館がドキュメントサプライサービス“British Library Direct Plus”、“British Library Direct Plus”、“British Library Inside Service”を通じて提供している雑誌記事即時提供サービス(Immediate download)の対象雑誌拡大を発表しています。 John Wiley & Sons社、Taylor & Francis社、Future Science Group社の雑誌約1,500タイトルが今回加わるとのことで、これまでと合わせて7,000タイトル以上の雑誌が、即時提供サービスの対象となるとのことです。 Over 7,000 journals now available for immediate download from the British Library http:/
英国図書館(BL)で、バレンタインデーにあわせた企画の1つとして、2月13日にシングルの人向けにオープンハウスを実施するということです。図書館のギャラリーや展示を楽しみながら、気の合う人と出会うチャンスを演出できれば、というのがこのイベントの目的のようです。 Find love at the Library…. – BLのニュースリリース http://www.bl.uk/news/2008/pressrelease20080206.html 参考: Book LoversからLoversへ http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/car/index.php?p=1164
“WorldCat.org”に新たな機能が追加され、論文の電子版の購入ができるようになりました。電子版論文は“Get It”から購入可能で、英国図書館が提供するとのことです。学術雑誌約2万タイトルが対象となるそうです。 また、2月にベータ版が公開された“Worldcat Identities”へのリンク機能が追加されています。“Details”の“About the Author(s)”からアクセスできます。 WorldCat.org adds links to WorldCat Identities http://whatcounts.com/bin/archive_viewer?id=6FB64ED51A04512E4323E3CA1848551D 参考: OCLC、著者情報から関連情報を検索するシステムを公開 http://www.dap.ndl.go.jp/ca/modules/c
世界のメディアから、「バーチャル・マトリックス・タイムマシン」に掲載するために集めた面白そうな情報を紹介します。 Press Gazetteは2007年9月27日に、大英博物館(British Library)が19世紀からの43新聞200万ページのWebサイトの仕上げをしていると報告した。 http://www.jiten.com/index.php?itemid=7348 このプロジェクトは「200万£プロジェクト(£2m project)」として2004年6月15日に大英博物館(British Library)が発表し、大英図書館の新聞収集責任者(British Library's newspaper collections in Colindale)エド・キング(Ed King)は、52,000の新聞と雑誌が対象になり、「大英図書館は私たちの収集をできるだけ多くの人々がアクセスを可
--> 大英博物館図書室 (ダイエイハクブツカントショシツ) セルフインフォ とは? このキーワードの内容に関わる方が 書いたキーワード(記事)です。 詳しくはヘルプをご覧ください。 大英博物館の中にドーム型の図書室はいまも残ってる。 マルクスはここで資本論のための抜き書きをつくった。 1886年、この図書室で事情を知らない入館者が席をさがしてうろうろしていた。彼は空き席を見つけてそこに座ろうとする。するとあわてて一人の図書館員が飛んできた。「失礼ですが、その席はあけておいて下さい」 「なぜ?」 「そこはマルクス博士のお席です。あの方は今日も必ずいらっしゃるにちがいありません」 「マルクス博士って、あの共産党宣言を書いた労働運動の指導者のことですか」 驚いたようすで入館者は尋ねた。図書館員はうなずいてこう答えた。 「博士は毎日、今ごろからちょうど10時間ここでお仕事をな
英国国立図書館(BL)で、ある個人から保存のため寄託されていた300年前の日記が、汚損されてしまっていた事件が発覚したとTimes紙が報じています。 この個人が日記を見に行ったところ、皮の表紙が切り裂かれており、また中の紙も汚損していたとのことです。BLも即座に内部調査を開始し、その第一報を出しています。本来は、綴じを解くことも、保存箱から出すこともしないはずの資料であったのに、綴じが解かれ、保存箱から出されてしまい、湿気・カビ等のためしみができてしまったとのことです。BLはさらに調査を行うとし、またこの個人に弁償するとしています。 How British Library allowed 300-year-old diary to be ruined – TimesOnline http://entertainment.timesonline.co.uk/tol/arts_and_ente
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く