2008年10月下旬に久しぶりにアメリカを訪問した。米Microsoft主催のPDC 2008を取材するためだ。そこで深刻なトラブルが発生した。日本からもっていったS社のパソコンが突然起動しなくなったのだ。 考えてみれば前兆はあった。作業を終了するときにスタンバイを使うと,ほぼ間違いなく次回の起動に失敗した。そのために,いつも完全にシャットダウンする必要があった。それでも,そもそも起動に失敗して強制的に再起動することがあった。そんなところに,よりによって開催前日の深夜2時過ぎに,突然異常終了して再起動を始めたと思ったら,それ以降は2度とまともに立ち上がらなくなった。 筆者はあせった。なにせ次の日,というか数時間後に迫ったその日の朝からPDC本番が始まるのである。だが,パソコンが使えなくては仕事にならない。それから朝までは,パソコンとの格闘だった。スタートアップ・ファイルの修復や,ディスクの