EU=ヨーロッパ連合は、中東などから多くの難民や移民が流入しているイタリアやギリシャの負担を軽減しようと、加盟国で受け入れを分担する対策に乗りだし、その第一陣となる難民のグループがイタリアからスウェーデンに向けて出発しました。 EUは、両国の負担を軽減するためとして内戦が続くシリアのほか、イラクやエリトリアからの難民合わせて16万人を加盟各国の人口や経済規模に応じて分担して受け入れることを決めました。 その第一陣としてイタリアに渡ったエリトリアの難民19人が9日、首都ローマから受け入れ先となるスウェーデンに向けて出発しました。 このうち26歳の男性は「エリトリアでは得られなかったチャンスを生かして、法律の勉強がしたい」と話し、新天地での生活に期待を寄せていました。 そして、手をふりながらイタリア政府が用意した飛行機に乗り込みました。 出発に立ち会った、EUで難民政策を担当するアブラモプロス