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ブックマーク / bakuhatugoro.hatenadiary.org (2)

  • 『風立ちぬ』宮崎駿 - ぼうふら漂遊日記

    予告編で描かれていた、地面が波打ち唸り声をあげるような関東大震災、昭和恐慌の取り付け騒ぎで銀行に群がる群衆たちの描写(そして、これも予告テロップとして流れた「苦難の時代を、当時の若者はどう生きたか」の言葉)などを観て、これは零戦に象徴される、貧しい後発帝国主義国家の栄光と悲惨を描いた、昭和版『坂の上の雲』かプロジェクトXのような映画じゃないかと、勝手に期待していた。 しかし、編はそれとはまったく違った映画だった。 最近の宮崎駿の数作同様、物語としてのタイトな纏まりはほぼ放棄。主人公の幻想含めた、シーンの断片の緩やかな連続として語られるのは、「飛行機」という美と夢に憑かれたひとりの人間を、ひたすら追った物語だった。 堀越二郎という、当時のブルジョア子弟にして大エリートを主人公とする以上、そこに昭和の庶民一般の暮らしと歴史を仮託するのは無理筋だと覚悟はしていたけれど、それにしても震災も恐慌も

    『風立ちぬ』宮崎駿 - ぼうふら漂遊日記
  • 2011-10-23

    3年越しで構想してきた雑誌の第1号が、ようやく刊行の運びとなりました。 創刊号は、旧作日映画を紹介する特集が並びましたが、今後の号では、文学や音楽、マンガetc…といったジャンルの作家、作品が誌面の中心になることも、また、僕たちの暮らしそのものの中にテーマを見つけて特集していきたいとも思っています。 『For Everyman』は、広義の文学を軸とした、総合誌を目指します。 一人一人の暮し方や、文化的な消費嗜好が一見バラバラに多様化し、インターネットの普及で各々が自分の見たいもの、知りたいものだけを能動的に選べるようになったここ10数年。雑誌などの活字メディアも、各々の嗜好に合わせたマニアックな考察やカタログ誌的な方向(あるいは、自分達の小さな世界の心地よさだけを、まっすぐに求める姿勢)へと、舵を切ってきました。 また、それに対する反動のように、批評や報道の世界では、各々が暮らしを体感し

    2011-10-23
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