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ブックマーク / daen.hatenablog.jp (2)

  • AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜 / 田中ロミオ - 誰が得するんだよこの書評

    中二病(邪気眼)のヒロインと高校デビューで脱オタをはかった主人公のドタバタ。白岩玄「野ブタ。をプロデュース」と滝竜彦「NHKにようこそ!」と綿矢りさ「蹴りたい背中」を5:3:2ぐらいでブレンドしたみたいな内容です。「野ブタ。をプロデュース」はエンタメしたいのか文学したいのか中途半端な結末でしたが、これはコメディ色が強く素直にエンタメとして楽しめました。あとギャグセンスが超絶。町田康より笑えました。以下ネタバレ。 一応ラブコメですが、学内政治ならぬクラス内政治のリアリティが凄まじい。あーいるいるこんなヤツ、と現役の学生なら共感できるんじゃないでしょうか。なんといっても、クラス内ヒエラルキーの描写が秀逸。このえぐい舞台設定のおかげで、フィクションにありがちな白ける展開がありません。むしろそのようなフィクション性(こうだったらいいな、という妄想・願望)にとり憑かれた人間の痛々しさ・キモさが前面

    AURA 〜魔竜院光牙最後の闘い〜 / 田中ロミオ - 誰が得するんだよこの書評
  • 「なぜ人を殺してはいけないの?」に、ニーチェがマジレスしたら - 誰が得するんだよこの書評

    どうなるんだろう。 というわけで、ニーチェ「善悪の彼岸・道徳の系譜」の解説です。ニーチェは哲学や政治学をやるのなら必読だと思うのですが、いかんせん文学的な表現が多すぎて何を言っているのかよくわかないと投げ出す人もいるんじゃないですかね。というわけでニーチェの思想で一番使える「相対主義」にしぼって説明します。 通常の哲学とニーチェの哲学の違い 哲学は形而上学とも呼ばれています。メタフィジカルな学問だというのです。つまり物理的・現実的(フィジカル)なことにたいしてどのように人間が取り組むかという、現実(フィジカル)より上位(メタ)の構造・ルールについて研究するのです。たとえば、人間の肉体がどのような仕組みで動いているかというのはフィジカルな話ですが、人間はどのように生きているのか・どう生きるべきなのかというのは、メタフィジカルな話です。 さて、ニーチェがやっているのは通常のメタフィジカルな話で

    「なぜ人を殺してはいけないの?」に、ニーチェがマジレスしたら - 誰が得するんだよこの書評
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