第86回小学館新人コミック大賞・青年部門で入選を果たした『ウンナ母斑』。圧倒的な画力で表現された美しい世界で、現世に生れ落ちていく命をはぐくむ小さな天使たちの物語は、美しくも悲しい展開で読者の涙を誘います。 WEB公開に続いて「ビッグコミックスペリオール」19号(9月11日発売)にも掲載が決まったのを記念して、天使たちの純粋な慈悲と愛・無慈悲な現実が同居する本作品を描かれたsacco先生にオンラインで取材を実施! 美しい筆致で表現されたメルヘンでファンタジックな世界観についてや、作品内で描き切れなかった設定、作品に込めた想いなどを語っていただきました。 (取材・文:アキミ/編集:ましろ) 最初は絵本にする予定の作品だった ──この度は受賞おめでとうございました。受賞作『ウンナ母斑』は新人賞の応募作とは思えないような完成度でした。 sacco先生(以下、sacco):ありがとうございます。