昨年の8月、お茶の水女子大学がトランスジェンダー女性の受け入れを発表した。 かつて"女性である"ということを理由に、勉強する機会を奪われてきた人たちがいた。大学で学べるのは男性だけ、女性は大学で学ぶことは許されなかったのだ。そんな時代、「性別によって学ぶ機会は奪われるべきではない」という経緯で女子大は成立した。 そして私たちが生きる今の時代において、お茶大が「さらに弱い立場に置かれている人の存在をないことにしない」という宣言をした。その後も、他の女子大が次々と同じような声明を出すことになる。嬉しい流れだ。 だからこそ昨年の夏以来、SNSで吹き荒れる"女性"からの反発に対しては正直大きな戸惑いを覚えた。 たとえば 「女性のスペースに"男性の身体"をしている人が入るのは怖い」 「女装をした性犯罪者とトランスジェンダー女性の区別がつかない」 「公衆浴場にペニスを持った人が入ってきたらどうするんだ