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ブックマーク / machida77.hatenadiary.jp (16)

  • 業者に選書を丸投げする図書館の話 - 火薬と鋼

    佐賀県の武雄市図書館で購入した図書が話題になっている。 10年以上前のExcelや「公認会計士受験」・・・ 武雄市図書館はTSUTAYAの「在庫処分」なのか : J-CASTニュース それに関連して、図書館でどうを選ぶかについてのまとめがあった。 武雄図書館の選書ってどうしてああなの? ~あなたの知らない選書の話~ - Togetter 話を遡ると、2012年に話題になった武雄の選書委員制度については次のまとめがある。 武雄市図書館選書委員制度 - Togetter 2012年の時の推薦リストは次でテキスト化されている。 武雄市図書館選書委員おススメの一覧表 - 突発非同期不連続 選書については様々な方式があるが、上で解説されていない方式に「業者に丸投げする」というものがある。 丸投げと言ってもその図書館全てを業者任せにするというわけではなく、部分的に選書を任せて買うものだ。

    業者に選書を丸投げする図書館の話 - 火薬と鋼
  • 英連邦では王室の人間の名前をペットによくつける - 火薬と鋼

    高崎山自然動物園の赤ちゃんのサルに英王室の王女にちなむ「シャーロット」と名付けたところ、抗議が殺到したという報道があった。 http://www.asahi.com/articles/ASH573D6DH57TPJB001.html http://www.47news.jp/FN/201505/FN2015050701001809.html この件、BBCを始めとして海外でも報道されているが、イギリスでの反応は特に否定的というわけではない。 (海外のWeb配信記事でのコメントを見ると否定的な反応もあるが比率は分からない) そこで王室の人間の名前を動物につける例について調べてみたところ、イギリス連邦の国々では王室の赤ちゃんの名前をペットにつける例は多いようだ。 まずはイギリスの例。 2014年の犬・の名前の人気ランキングによるとジョージ王子にちなんでジョージとつけた件数が急増したという。

    英連邦では王室の人間の名前をペットによくつける - 火薬と鋼
  • 多分当たらないNHK大河ドラマ『真田丸』予想 - 火薬と鋼

    2016年大河ドラマの予想というか願望。 ・「幸村」の知名度が高いので、実際の名前の「信繁」は毎話の史跡・歴史紹介でアピール。 ・徳川家と真田家の因縁。表立った戦いだけでなく裏でも謀略が繰り広げられる。徳川の伊賀忍者と真田の忍者の戦いに幸村が関わることになる。 ・実質ニートの幸村は、暇のあまりやがて真田の忍者と交流を持つ。 ・そして当然のように登場する真田十勇士。 ・幸村と真田忍軍、十勇士の接近には裏がある。実は父・昌幸と父譲りのしたたかさを持った兄・信之の差し金だった。幸村をいざという時に使えるようにしておくのが狙いだ。 ・この結果、幸村が若年から経験する戦いは、ほとんどが忍者の戦いである。 ・つまり真田幸村も忍者なのだ。 ・真田家は上田城合戦で徳川秀忠の恨みを買う。秀忠の命で動く柳生宗矩率いる裏柳生と真田忍軍が戦う。 ・幸村や十勇士の活躍により、昌幸や信之は裏柳生の凶刃から守られる。

    多分当たらないNHK大河ドラマ『真田丸』予想 - 火薬と鋼
    stella_nf
    stella_nf 2014/05/17
    ニンジャ大戦争大河!見たいわ
  • ニセ科学と図書館分類の判断 - 火薬と鋼

    ここ数日、ニセ科学のをどう分類するかについてはてなブックマークで話題になったので、それに関して書いておく。 前提として まず、図書館の分類は主題の正誤や善悪の価値判断を示すためのものではない*1。科学的に正しいかどうかによって分類を「自然科学」からはずすかどうかを決めたりはしない。 そうした判断を取り入れると、政治・思想・宗教あるいは科学的な異論を含め、無数の介入、バイアスの存在を許すことになるからだ。図書館ではID論の図書をキリスト教に分類せず、進化論のとして分類するし、偽史資料に基づいた歴史もフィクションではなく歴史に分類している。ニセ科学のだから自然科学の分類ではない分類にする、という単純な判断はしないし、すべきではない。 しかし、分類を検討しなければならない場合はある。 判断をする例 図書館が全く内容の判断をできない・しないというわけではない。何かを偽装したものに関しては、

    ニセ科学と図書館分類の判断 - 火薬と鋼
  • ソマリア海賊狩りツアーはデマか - 火薬と鋼

    http://rocketnews24.com/?p=11485について。 このニュースについて、Mitaryphotos.netで先に見ていて、嘘ニュースだろうという流れになったのを知っていたのだが、真に受けている人がいるのは驚いた。 はてなブックマーク - ロシアで海賊を “合法的に死傷させる” ツアーが問題に – ロケットニュース24(β)を見ても信じている人がいる。 さすがに疑う人もそれなりにいてロシアの海賊死傷ツアーって当? - migimigiのブログというエントリもある。 一部migimigiさんと被るが、ちょっと経緯を解説する。 この嘘ニュースの起源は、嘘サイトSomali Cruises - Cruise along Africa's east coast!に遡る。 これを紹介・引用・盗用したニュースがまずジョークとして広まった。 2009年5月7日のhttp://ww

    ソマリア海賊狩りツアーはデマか - 火薬と鋼
  • 学校図書館と検閲の事例 (2) - 火薬と鋼

    学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼の続き。 日の学校図書館のあり方については、学校図書館憲章が指針として存在する。しかしこれはかなり漠然としており、具体的な問題への対処の指針にはなり難い。 これに対して、アメリカでは「図書館の権利宣言」解説文として「学校図書館メディア・プログラムの資源やサービスへのアクセスAccess to Resources and Services in the School Library Media Programというより具体的な指針が存在する。 歴史的には1955年に採択された「学校図書館の権利宣言」というものが先行して存在していた。その内容が「図書館の権利宣言」と重複しているか、宣言よりも弱い内容であったために廃止され、1986年に新しい内容の学校図書館に関する文章が解説文として採択されたのだ。その後何度か改訂を経て現在のかたちにな

    学校図書館と検閲の事例 (2) - 火薬と鋼
  • 学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼

    化け物を殺すのは人だけ - 北沢かえるの働けば自由になる日記 小学校の図書室から『ぼくらの七日間戦争』をはじめとした『ぼくら』シリーズが撤去されたという話があった。 この話題に関連して、過去の学校図書館と検閲の事例を紹介しよう。 アメリカの事例を出そうと思ったが、情報整理に時間がかかるので日の例から。 参考文献は日図書館協会図書館の自由に関する調査委員会編『学校図書館図書館の自由』日図書館協会(図書館と自由 第5集) 日の事例 愛知県立高校図書館 学校図書館は、教育的配慮に基づいた自主規制が行われる可能性をもつ。学校図書館においても幅広い資料を提供することで生徒が多様な情報を入手できるようにすべきであるが、実際にはそうはなっていない。 例えば、全国学校図書館協議会|全国SLA制定の各種基準|全国学校図書館協議会図書選定基準を基準としてもかなり一面的・一方的な情報の統制は可能だ。

    学校図書館と検閲の事例 (1) (追記あり) - 火薬と鋼
    stella_nf
    stella_nf 2009/05/18
    とある愛知県立高校図書館の禁書目録
  • 図書館と世界人権宣言フィルム - 火薬と鋼

    国連は世界平和のための誤った解決:国連は共産党が計画したもの - Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた 歴史修正主義者の司教の破門撤回ニュースと同時に「国連は共産党の計画」というこの物凄い陰謀論が話題だ。 はてなブックマーク - 国連は世界平和のための誤った解決:国連は共産党が計画したもの - Credidimus Caritati 私たちは天主の愛を信じた話題というほどでもないかな… これと似て、かつてアメリカでかなり関係なさそうなものまで共産主義の陰謀とされた時代がある。 アメリカのマッカーシズム全盛期のことだ。 今回はマッカーシズム下の検閲の有名な事件を紹介する。 マッカーシズムと図書館 1950年代、アメリカの大学図書館、学校図書館、公共図書館で反共の嵐が吹き荒れた。何しろこの時代、愛国団体はアインシュタインの『相対論の意味』もトーマス・マンの『魔の山』

    図書館と世界人権宣言フィルム - 火薬と鋼
  • 指定管理者制度の図書館というのは一般に知られていないのか - 火薬と鋼

    http://1st.geocities.jp/buntoshokan/ こういう話があって、はてブがついていた。 はてなブックマーク - 2010年から指定管理者?! 文京のよりよい図書館をつくる会 ま、こういう反応はある意味当然なんだけど、ひょっとして指定管理者制度の公共図書館というのは案外知られていないのだろうか。 JLAの調査とか一般の人は見ないんだろうし→http://www.jla.or.jp/sitei2008.pdf そしてあまり自治体受けしていないJLAの見解も→http://www.jla.or.jp/kenkai/siteikanrisya.pdf、http://www.jla.or.jp/kenkai/200812.pdf 図書館が指定管理者制度になるかどうかは自治体の好みの問題と言っていい。 例えば私が住んでいる杉並区なんかは区長が民営化大好き人間なので、一つの区

    指定管理者制度の図書館というのは一般に知られていないのか - 火薬と鋼
  • 図書館とニセ科学と過去の誤謬 - 火薬と鋼

    図書館の権利には謎が多い Library Rights is shrouded in mystery. 誰もが正義となり Everyone is a hero 誰もが悪となる and a villain. そして誰が被害者で And no one knows who is the victim, 誰が加害者か and who is the aggressor. 一体『自由』とは何か And what is "freedom" ? 多様性を満たせない 図書館は多様な表現を提供するが、図書館が資料をどのように取捨選択するかは、出版流通の事情にかなり左右されている。例えば血液型性格判断に肯定的なしか市場になければ、図書館の蔵書も同じようになる。そうなると、図書館は血液型性格判断に否定的な見解を提供することはできない。 現状、オカルト、偽史、ニセ科学などの誤解、間違い、嘘、デマを含んだ蔵書は図書

    図書館とニセ科学と過去の誤謬 - 火薬と鋼
  • 図書館はゾーニングしない - 火薬と鋼

    BL小説に関連して、図書館がゾーニングに反対してきた原則を紹介する。 図書館は、情報へのフリー・アクセスを守る立場からゾーニングをしないのが原則である。元々図書館の権利宣言にはこうした趣旨が含まれていたが、改めてこの原則が明文化されたのは1971年アメリカ図書館協会が作成した「図書館資料の貸出制限に関する助言声明」(Advisory Statement Concerning Restricted Circulation of Library Materials)である。 これは当時図書館界で『エパミノンダスとおばさん』(Epaminondas and His Auntie)という絵が黒人を愚か者として描いていて差別的だとされた問題が背景にある。この資料に対して貸出制限が設けられた事件に対応してALAの知的自由委員会が声明を出した。その内容をまとめると以下のようになる。 (1)アクセスの制

    図書館はゾーニングしない - 火薬と鋼
    stella_nf
    stella_nf 2008/11/13
  • 図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(2) - 火薬と鋼

    図書館BL図書を置く問題について、参考になりそうな話(1) - 火薬と鋼→ そもそもボーイズラブを扱った小説を置いて害があるのだろうか。固定観念による判別は、アメリカで「ハリー・ポッターは有害な図書だ*1」として公共図書館・学校図書館での利用制限や検閲を主張するキリスト教右派と同じようなものではないか? 日で同性愛を扱った資料が大きく問題になったことはこれまで無かったが、アメリカでは有名な事例がある。それがこれから紹介するウィチタフォールズ市立図書館裁判である。 図書館と同性愛を扱った〜ウィチタフォールズの事件〜 問題となったのは、アメリカで発行された『ヘザーには2人のお母さん』(原題Heather has two mommies, 1989)と『お父さんのお友達』(原題Daddy's roommate, 1991)の2冊の絵である。これは子ども(前者は3〜8歳、後者は2〜6歳対象

    図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(2) - 火薬と鋼
  • 図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(1) - 火薬と鋼

    最近、公共図書館BL(ボーイズラブ)の資料を置くことについて色々とニュースになり、ブログでも話題になった。 まず、この手の問題は当然のように過去に参考になる例がある。 この問題は2つの方向性から考えられる。 (1)性的な描写のある資料をどう提供するか (2)同性愛の描かれた資料をどう提供するか この2つは「資料が偏っている」との批判も交えて入り組んでおり、(1)や(2)のような特定分野の資料を排除したい動機で資料の偏りが叫ばれることが多い。 まずは(1)の例について紹介しよう。具体的な事例ではないが、比較的近い話として青少年条例が制定され、有害図書指定が進んだ1990年前後の時代の例がある。 先例:有害図書と図書館 図書館界として大きく有害図書が取り上げたのは1992年の図書館雑誌の特集や全国図書館大会においてである。 背景として宮崎勤事件においてポルノコミックが犯人の人格形成に寄与した

    図書館がBL図書を置く問題について、参考になりそうな話(1) - 火薬と鋼
  • 図書館とホームレス問題の先行事例について - 火薬と鋼

    http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080830-00000909-san-soci このニュースに関連して公共図書館ホームレス利用について、各ブログで話題になっている。 図書館ホームレス排除に苦心しているとかいう件についての私からの提案 - planet カラダン ここで女性専用席を設けてホームレス対策としているのが問題なのは全くid:Romanceさんの主張の通りだと私も思う。 関連して、ホームレス図書館利用に制限を設けるかどうかという問題も議論となっている。 http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20080830/1220185777が分かりやすい。 この問題に関しては必然的に行政レベルのホームレス対策の話につながるが、図書館での対応に限定しても先行研究や事例が山のようにある。日図書館情報学ではまだこの分野の研

    図書館とホームレス問題の先行事例について - 火薬と鋼
  • 今更の話だが図書館無料貸本屋論について (7/18修正) - 火薬と鋼

    公立図書館から「無料貸屋」「無料自習室」の機能を分離すべきだ - Zopeジャンキー日記 少し古い話をしよう。1960年代まで日図書館は死んだの倉庫であって司書は倉庫の番人でしかなかった。利用者のことなんて考えていなかった時代だ。この時代、市民が利用するための図書館を望む声が図書館界でも高まり、1963年の『中小都市における公共図書館の運営』(中小レポート) や1970年の『市民の図書館』といった報告により、図書館サービスを充実させるための指針が形成されていった。ここで注意してほしいのは、前者が地域や企業といった集団に対するサービスを重視していたのに対して後者は個人への貸し出しを重視したことだ。現在まで尾を引く「無料貸屋」なる批判の元となる図書館の姿勢は、『市民の図書館』に端を発する。 1970年代以降、『市民の図書館』で掲げられた目標のうちかなり分かりやすい部分―貸出冊数を増や

    今更の話だが図書館無料貸本屋論について (7/18修正) - 火薬と鋼
  • 図書館業界の腐りゆく状況 - 火薬と鋼

    たまに趣味と関係ないことを書こう。 私は図書館業界にどっぷり浸かって生きている。大学院の研究も非常勤講師の仕事図書館関係だった。 その後、数多の図書館業務を知り、多くの図書館職員との交流をしている。 現在の図書館業界の労働事情はひどいもので、基的に公共図書館も大学図書館もアルバイト、契約社員といった非正規の人員によって仕事が回っている。しかも入札金額のダンピングがひどく、こうした人員の待遇はスキルがあっても大して良くはない。 この手の図書館派遣・請負業務(アウトソーシング業)を行っている会社の労働環境も悪く、どんどん辞める人間がいる。残業代なし、退職金なし、安い給料で図書館を生きたまま腐らせるような仕事をしているのだから当然だ。 図書館の非正規の職員…特に派遣や請負のスタッフは長持ちしない。4年と続かない*1。 パート分の収入で良い、と割り切った主婦や、他に転職のあてがない人だけは結構

    図書館業界の腐りゆく状況 - 火薬と鋼
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