8カ国語を操るタクシー運転手のペレイラ・ジューリョさん=大阪市西淀川区で2017年9月8日、大西岳彦撮影 訪日外国人旅行者の増加に対応するため、外国語を話せる運転手の採用や育成に力を入れるタクシー会社が増えている。大阪市福島区の「さくらタクシー」は昨年から外国人運転手の採用を始めた。8カ国語を話すブラジル人のペレイラ・ジューリョさん(44)もその一人。「乗ってもらったお客様に元気になってほしい」。一期一会を大切にハンドルを握る。 ブラジルのリオデジャネイロ出身。12歳から始めた柔道を通じて日本文化に興味を持ち、母国の大学で日本語とドイツ語を学んだ。1年間の沖縄留学を経て、1998年に大阪へ移住。大阪大大学院に入学し、沖縄や秋田などの方言を研究した根っからの「言語好き」だ。現在、日本人の妻、2人の息子と大阪府枚方市で暮らす。