米アラスカ州で見つかったバレーボールの持ち主の佐藤詩織さん(19)は23日、埼玉県越谷市内で記者団の取材に応じ、「ボールがきれいに残っていて驚いた。感動した」とはにかんだ笑顔を見せた。 佐藤さんは岩手県田野畑村出身で、東日本大震災の津波で自宅が流された。昨年7月、「家族に迷惑をかけられない」という思いから進学を諦め、埼玉県越谷市に転居し、東武鉄道の関連会社に就職。現在は駅員として働いている。 佐藤さんは、「(流された物に)踏ん切りがついたころに見つかったのはすごい。奇跡なのかな」と語った。 ボールが見つかったのは母からのメールで知ったといい、「びっくりした。母親に電話したが、言葉にならなかった。拾ってくださった方がいて、ありがたい。手元に戻ったら大切にしたい」と笑顔を見せた。 見つかったボールは、佐藤さんが小学校のバレーボールクラブを引退するときに後輩たちが寄せ書きをしてくれたもの。「サー