”ヅラ”という語尾の音を聞くと”でしょ”という故郷の言葉を思い出す。 それはさておき卒業面(そつぎょうづら)という言葉は 最近、読んだ本で印象に残った言葉だ。 卒業面とは明治・大正期に女学校教育を 最後までやりとげる不美人をさしていた。 現在でも退学者が多い学校が話題にのぼるが、 現在のそれとは、まったく異なる理由で退学していた美人が多かったのである。 当時の女学校で実施される授業参観は、外部にも公開されていたそうだ。 授業参観は、嫁選びの場となっていた。 授業参観が行われている学校は、まさにオークション会場、 市場(いちば)と化していたのである。 美人ほど、突然に学び舎を去らねばならなかったというわけである。 慶大のある教授が、学歴が高まれば高まるほど美人が少なくなると 冗談半分に言っていたことをふと思い出した。 当時、恋愛結婚は殆どなく、結婚は「家と家」だった。 「家と家」の結婚を丸く