2019年3月21日、イチロー引退――。希代のヒットメーカーが静かにバットを置いた。現役生活は28年、そのうち19年をアメリカで過ごした。日本が誇るスーパースターは、ベースボールの国においても、特別な存在であり続けた。メジャーリーグで奮闘した日々、その勇姿を追い続けたジャーナリストが、膨大な取材記録から、惜別のイチロー物語を書き下ろす。(スポーツナビアプリ限定記事として2019年に掲載しましたが、このたびウェブ上でも読めるよう、記事全文を公開しています)。
幻の160キロ右腕はスポーツ店で汗 前田勝宏さん語る流浪の野球人生 3枚 “幻の160キロ右腕”は、故郷の兵庫県で実直に汗を流していた。「仕事があって給料をいただける。こんなにありがたいことはない。不安定な生活が長かったんで、感謝の気持ちで一杯です」。元西武・前田勝宏氏(47)は現在、神戸市垂水区のスポーツデポ学園南店でベースボールアドバイザーを務めている。 主な仕事内容は野球用品の販売と修理。勤務先が主催する野球教室への参加や、仕事場の一角で個別指導を行うこともある。また、月に数回、母校の神戸弘陵野球部で技術指導、同女子野球部コーチも担っている。 流浪の野球人生だった。日本式の管理や束縛を嫌う感性の持ち主は、150キロ超の直球とド派手な金髪姿が特徴で、西武に入団2年目の94年ハワイ・ウインターリーグでは非公式ながら球速100マイル(約161キロ)を記録。大リーグから注目を集めた。 95年
<死者多数、停電や断水に苦しむ州民にステイホームを呼び掛け、自身はメキシコのカンクンへ。共和党上院議員テッド・クルーズに今、議員辞職を求める声も高まっている> 米テキサス州を大寒波が襲い、多くの人が停電や断水に苦しむなか、同州選出の共和党上院議員テッド・クルーズが大炎上している。 クルーズ夫妻が2月17日、ヒューストンの空港を出てメキシコのリゾート地カンクンに向かう写真がネットで拡散したのだ。 その前日、クルーズは州民にステイホームを呼び掛けたばかり。「今週、テキサスでは100人規模の犠牲が出る可能性がある。どうかリスクを冒さず、自宅待機し、子供を抱き締めてあげて」と、クルーズはラジオ番組で話した。 非難を受け、18日に旅行を中断して帰国したクルーズだが、空港では護衛のため警察が出動する事態に。 クルーズは後に声明で、娘から友達と一緒に旅行に行きたいとせがまれ、「良いパパ」になりたかった、
最近、Jアノン界隈で富士フイルムがディープステイトの悪徳企業にされていて、北富士演習場地下に富士フイルムの地下工場があって、そこをトランプ軍がUFO3機等を使って破壊したことになっているんだよな — dragoner (@dragoner_JP) February 13, 2021 このツイートの話は、先日からJアノン(Qアノンを信じる日本人の俗称)の間で話題になっていたのだが、このツイートの反応を見る限り初耳という人が大半、というかほぼ全てだった。下の画像はこの情報を拡散した人物のFacebook投稿だ。 それなりに知っている人もいると思っていただけにバズリは意外だったが、陰謀論界隈と隔絶されている人が多いのはまあ健全な証なのかもしれない。 しかし、これは陰謀論由来の言説に免疫が無いことも意味するのかもしれない。先の米大統領選挙前後、バイデン陣営による不正選挙などという情報が右派アカウン
ホワイトハウスの副報道官が13日、女性記者を恫喝(どうかつ)したとされる問題をめぐり、辞任した。ホワイトハウスは前日、T.J.ダクロ副報道官(32)を1週間の職務停止処分にしていた。 ダクロ氏はツイッターに声明を投稿。自分の言葉遣いは「おぞましい」ものだったと認め、「自分の行動について、自分がいかに後悔し、恥ずかしく思い、あきれ返っているか、とても言葉で表現しきれない」と書いた。 「どんな女性も決して人から言われるべきでない表現を、自分は使ってしまった。特に相手は、自分の仕事をしようとしていただけなのに。おぞましく、無礼で、まったく容認できない言葉遣いだった」とダクロ氏は書いた。
巨人が10日(日本時間11日)にブルージェイズのメジャー40人枠から外れた山口俊投手(33)が自由契約になった際への獲得準備を進めていることが分かった。 メジャー移籍後も山口と親密にコミュニケーションを取り続けており、復帰する状況となれば、情報を精査したうえで、本格交渉に乗り出す見通しだ。 ブ軍はこの日、レッドソックスからウエーバー公示された救援右腕ジョエル・パヤンプス(26)を獲得。出場選手登録の前提となる40人枠に空きがないため、入れ替えに山口を外した。40人枠から外す手続きはDFAと呼ばれ、執行された時点でただちに40人枠外となる。7日以内にウエーバーにかけられ、獲得を希望する球団があれば移籍するが、なければ球団に残留しマイナー所属となるか自由契約になる可能性もある。 山口は昨季、巨人から初のポスティングシステムでブ軍に移籍。2年総額635万ドル(約6億6700万円)の契約だった。1
Why QAnon Followers Think Donald Trump Will Be Sworn Back In on March 4 <荒唐無稽な予言の主たる根拠は、アメリカは1871年に株式会社化されており、それ以降の大統領は正統な大統領ではないという反政府過激主義> アメリカを動かす影の政府「ディープ・ステート」や悪魔崇拝の小児性愛者組織とトランプが戦っているというQAnon(Qアノン)陰謀論を信じる人々は、大統領に再選されたトランプがこれらの敵を倒してくれると本気で信じていた。 だがトランプは大統領選で敗北し、大統領就任式の日にディープ・ステート関係者を一網打尽にして処罰することもできなかった。失望したQアノン信奉者は次は今、3月4日を新たなターゲットに定めている。 ジョー・バイデンは1月20日の式典を無事に終えて新大統領に就任し、2017年後半以降のQアノンの予言はすべて
判断ミスでした - ブルース・ウィリス - Mitchell Leff / Getty Images 新型コロナウイルスが猛威を振るうカリフォルニア州ロサンゼルスの薬局で、マスクの着用を拒否したとして批判が殺到していた俳優のブルース・ウィリス(65)が、「判断ミスでした」とPEOPLE.comに声明を発表した。 【画像】元妻デミ・ムーアと仲良く自主隔離していたブルース・ウィリス ブルースは自らの判断が間違っていたことを認めた上で、「皆さん、安全に過ごしてください。マスクを着け続けましょう」と呼び掛けた。 ADVERTISEMENT ブルースは現地時間11日、薬局チェーンのライト・エイド内をマスクなしで歩き回っていたとのこと。居合わせた他の客たちは動揺して、店員に報告。ブルースは首にバンダナを巻いていたため、店員はそれで口元を覆ってほしいと頼んだが、彼は聞き入れなかったという。そのため店外退
米大統領選をめぐり、日本のトランプ氏支持者の間で、大量の陰謀論や偽情報が拡散している。 なかでも大きく広がっているのが、「トランプ氏が戒厳令を出し、裏切り者の大量逮捕が始まる。ペロシ下院議長は逮捕された」などとする情報だ。日本だけで特に広がっているものもあり、こうした拡散にはYouTube動画やまとめサイトが寄与している。 なかにはゲーム実況から陰謀論に「衣替え」したような発信者もおり、月100万円ほどの収益が発生している可能性もある。広告収入が目的であることも否定できない。いったい、何が起きているのか。上下連載でお伝えする。 【下:月収100万円?ゲーム実況から衣替え? 陰謀論が拡散、YouTube動画の目的は】 トランプ氏がバイデン氏の当選を阻止するために行動を起こすという陰謀論は、アメリカのみならず日本でも広く拡散している。 1月11日までの数日間、ネット上で広がった情報をまとめると
アメリカのホワイトハウスが2020年1月20日に、大統領からの退任を目前に控えたドナルド・トランプ氏が恩赦や減刑を行った人物のリストを公開しました。アメリカでは大統領が犯罪者に恩赦することが伝統になっており、今回恩赦された73人や減刑された70人の中には、2016年の大統領選挙でトランプ氏の勝利に貢献したスティーブン・バノン元首席戦略官や、自動運転車技術に関する企業秘密を窃取して逮捕されたアンソニー・レヴァンドフスキなどが含まれています。 Statement from the Press Secretary Regarding Executive Grants of Clemency | The White House https://trumpwhitehouse.archives.gov/briefings-statements/statement-press-secretary-re
アメリカで最も有名なテレビの司会者でインタビュアーのラリー・キングが亡くなった。87歳。死因は発表されていないが、先月のホリデーシーズン中にコロナに感染し、ロサンゼルスのシダーズ・サイナイ病院に入院していたことがわかっている。一時は集中治療室に入っていたものの、容態が改善して自分で呼吸ができるようになり、最近は普通の病棟に移っていたそうだ。かつてヘビースモーカーだったキングは、過去に何度か心臓発作を起こし、ガンも患っている。2019年には脳卒中を起こして、数週間、昏睡状態にあった。「こんなふうに生きていたくない」と、その直後には自殺も考えたと、後に彼は告白している。 1933年、ニューヨークのブルックリン生まれ。本名はローレンス・ハーベイ・ザイマー。両親は東ヨーロッパからのユダヤ系移民。9歳の時に心臓発作で父が亡くなり、家計を助けるため、高校卒業後は大学に進学できなかった。あこがれのラジオ
「詩は社会を変えるための道具であり、最も政治的なアートの一つ。現状維持しようとする力を押し戻すのです」
ホワイトハウス近くに集まった支持者に議事堂への行進を呼び掛けるトランプ(1月6日) TAYFUN COSKUN-ANADOLU AGENCY/GETTY IMAGES <ホワイトハウスのスタッフ、選挙陣営の補佐官、トランプ一家の友人らに取材。トランプが不正選挙の糾弾訴訟に失敗し、前代未聞の議事堂占拠を招くうえで鍵となった複数の人物が浮かび上がった> 年が明けて数日間、ドナルド・トランプ米大統領の周囲の人々は、任期の残り2週間を大きな事件もなく乗り切れるようにと、ただ願っていた。 自分たちには「願う」ことしかできないと、選挙陣営の補佐官は本誌に語った。「誰もトランプを制御できないのだから」 そして1月6日、トランプ支持者が暴走して連邦議会議事堂を踏み荒らし、その願いはずたずたになった。 昨年11月の大統領選以降、トランプは選挙結果に恨みを募らせ、ジョー・バイデンの当選の合法性を認めず、202
米国東部時間1月14日、ブラック・ライブズ・マター(BLM)のアクティビストとされるジョン・アール・サリバン氏が、議事堂乱入事件で告訴された。関係者の話では、首謀者の一人という容疑もあるらしい。彼は、2020年5月にミネアポリスで起きたフロイド事件後に「黒人の暴動」という活動組織を作り、そこのリーダーも務めているとのことだ。 顔写真を見ると、サリバン容疑者は拙稿が取り上げた、我那覇真子氏がANTIFA(反ファシスト)ではないかと指摘していた男性だ。実際にはANTIFAではなくBLMで、その点については誤りだった。しかし、何より過激な行動を取るという意味においては、一般の米国民からすればどちらも似たような存在である。何より、トランプ支持者とは異なる左派が暴動を煽ったという点は看過できない。 議事堂乱入の企てを知っていたFBI 裁判所に提出された資料によると、彼は割られた窓から議事堂に入り、3
●日本人のつくりかた(第2回) 2021年1月7日(現地時間6日)、米大統領選結果の認定を行っていたアメリカ連邦議会に暴徒化したトランプ支持者が侵入し、数時間にわたって議場などを占拠した。 この衝撃的な事件に際して、日本において熱心にトランプ支持を標榜してきた右派系文化人やSNSユーザーが、「議会を選挙したのはトランプ支持者ではなくANTIFA」なるデマに飛びつき、一斉にそのデマを拡散した。 単にSNS上のみならず、夕刊フジ1月8日付(7日発売)では、一面トップの「議会乱入!!発砲 米暴動」記事に、「議事堂に侵入したデモ隊について、トランプ支持者と報じるメディアが多いが、ネット上には極左集団が紛れ込んでいるとの情報もある」なる一文を忍び込ませ、出どころも検証せずに与太話を活字にしてしまうありさまだった。 拡散されたデマの顛末 連邦議会侵入直後から流された「議会に乱入したのはANTIFA」デ
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