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ブックマーク / natrom.hatenablog.com (12)

  • 「子宮頸がん予防ワクチン?おやめになったほうがいい」のファクトチェック - NATROMのブログ

    もしあなたががんにかかり、手術を受けることになったとしましょう。現在の日では、ほとんどの場合、手術のメリットとデメリットは何か、あるいは手術を受けなかったらどうなるのか、医師から説明があります*1。これから受ける医療についての情報を提供されて(インフォーム)、その医療を受けることに同意(コンセント)するか、あるいは受けないかは、患者さんが決めます。医師が決めるのではありません。「インフォームド・コンセント」という言葉はすでに広く知られています。 手術に限らずあらゆる医療について、正確な情報が提供された上で、患者さんが医療を受けるかどうかを決めるのが理想です。ワクチン接種についてもです。もし提供された情報が不正確であれば、たとえ患者さんが同意し、書類にサインしていたとしても、その同意は無効です。患者さんの意思決定の助けになるよう、医療者はできるだけ正確な情報を提供するように努力しなければな

    「子宮頸がん予防ワクチン?おやめになったほうがいい」のファクトチェック - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2017/04/24
    「しかしながら、相対的に重要性の低い情報のみ提示したり、古くて無関係の情報をさも「最新の研究」だと偽って紹介することは、きわめて不適切であると、私は考えます」
  • むしろ自然塩のほうが体に悪い? - NATROMのブログ

    「ミネラル豊富な自然塩なら体にいい」という主張がある。添加物が癌の原因になるとか、牛乳は体に悪いとか、元禄時代以前の日事が理想的だとかいう、いわゆるマクロビオティック系の主張によく連鎖している。工業的に精製された塩は塩化ナトリウムという「化学物質」であり、精製塩の摂取がさまざまな病気の原因になるというのだ。「天然物なら安全、人工物は危険」というよくある誤謬の典型例であろう。■どうして日は癌大国になってしまったのか?のコメント欄で「精製塩は高血圧にするが、ミネラル豊富な塩は血圧を下げるなどとも言われており、悪いのはむしろ現代の塩と言う事なのではないか?」という主張があったので、日の塩業について調べてみたところ*1、 1961年、イオン交換膜と電気エネルギーを利用した日独自の製塩法による製塩が成功した。 1970年度中に全国で生産された塩量に対してイオン交換膜法で生産された塩は全体

    むしろ自然塩のほうが体に悪い? - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2016/08/10
    「私の知る限りにおいて、精製塩と自然塩のどちらかがどちらかより体にいいとか、悪いとかいう医学的な証拠はない」
  • 近藤誠氏は対談を持ちかける前に論文を書くべきだ - NATROMのブログ

    産経ニュースに、近藤誠氏の子宮頸癌についての週刊誌記事、およびその記事に対する産婦人科医たちの反論についての記事が掲載された。 ■【日の議論】「病院は金のためなら平気で子宮を奪う」異端医師・近藤誠氏の週刊誌記事に「産科婦人科学会」怒り心頭(1/4ページ) - 産経ニュース 産経ニュースで言及された産婦人科医たちの反論はウェブ上でも読めるため、リンクしておく。 ■大阪大学医学部産婦人科 |患者様へのご案内 ■週刊誌がひどい|宋美玄オフィシャルブログ「〜オンナの健康ラボ〜」Powered by Ameba エントリーは、近藤誠氏の子宮頸癌に関する主張が誤っていることを理解している読者が対象である。詳細は上記リンク先を参照していただきたい。ご質問がある方はコメント欄で質問していただけたら回答する用意がある。 エントリーの趣旨は、間違った主張に対する対応策についてである。産経ニュースによれば

    近藤誠氏は対談を持ちかける前に論文を書くべきだ - NATROMのブログ
  • 医師は足りているのか - NATROMのブログ

    ちょいと前に、「クニミツの政」という週刊少年マガジンに掲載されている漫画が、「インフルエンザ脳症という病名があるのは日だけ」「インフルエンザワクチンに予防効果はほとんどない」という与太話を飛ばして一部で話題になった(■クニミツの政 インフルエンザ問題(もけー日記)とか■インフルエンザ問題(児童小銃)とか参照)。この与太話のネタ元は近藤誠。まあ、まともな医学的知識のある方なら、近藤誠の言うことには眉をつけて聞くべきだってわかっている。こういうトンデモが出てくるのは、信じたい人がいるってことで、需要に対して供給があるわけ。で、その漫画の中で、「過剰な薬を出す医師がいるのは、レベルが落ちたからか」という質問に対し、近藤誠曰く、「医者が増えすぎたんですよ。アメリカの3倍も病院があるんだから」「医者が多ければその数だけ患者がいてくれないと困る(だから無駄な医療が行われる)」とのこと。「医師は多すぎ

    医師は足りているのか - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2014/10/30
    『クニミツの政』インフルエンザ問題のときの中心人物も近藤誠だったのか
  • 部屋を整理していたらジョジョの第一話が出てきたよ - NATROMのブログ

    実家で部屋を整理していたら、いろいろとカオスなものを発掘した。たとえば、「ジョジョの奇妙な冒険」の第一話。第一巻じゃないよ。単行じゃなくて、週刊少年ジャンプに掲載されていたものを、ジョジョのところだけ切り取って保存していたのだ。おそらく、単行に収録されるときに白黒になるので、掲載時のカラーページを保存しておきたかったのだと思われる。思われるって言っても保存しておいたのは自分なのだが、20年前の自分は他人と同様だ。さて、ジョジョの第一話と言えば、有名な誤植がある。少年時代のジョナサンが、ディオに愛犬を蹴られてこう叫ぶ。 「なっ!何をするだァー――――ッ ゆるさんッ!」 (ジャンプコミックス ジョジョの奇妙な冒険 第一巻 1987年8月15日第1刷より引用) 単行では「何をするだァー――――ッ」であるが、それでは連載時はどうか。 「なっ!なにをするんだァー――――ッ ゆるさんッ!」 (週

    部屋を整理していたらジョジョの第一話が出てきたよ - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2012/10/15
    分厚い雑誌サイズの総集編では「なにをするんだァー」に戻っていた記憶が
  • ホメオパシージャパンのクレジットカード決済中止について - NATROMのブログ

    ホメオパシージャパン株式会社のウェブサイト*1によると、クレジットカード決済が中止になったとのこと。ホメオパシージャパンの主張によれば、加盟店解除の理由は以下の通りである*2。 2011年9月8日、株式会社JCBより突然、加盟店契約解除の連絡を受け、12月16日より直営店店頭にてJCBカードにてお支払いいただけなくなりました。 突然の加盟店解除の理由につきまして株式会社JCBに問い合わせましたところ、弊社商品が消費者の皆様にご迷惑をおかけした、事故が起きたからということではなく、また、ホメオパシーをご存じないJCB会員に不安を与えたということもない、とのことであり、加盟店解除の理由として伝えられましたのは、「常識から考えて、ホメオパシーは効果がある健康品とは思えない。むしろ消費者に心配を与える可能性を感じる。日において社会的認知が無いことが問題と感じている。社会的認知があれば、ネット等

    ホメオパシージャパンのクレジットカード決済中止について - NATROMのブログ
  • ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ

    ホメオパシーは「同種療法」とも訳され、さまざまな物質を限りなく薄く希釈することで治療効果が得られるとされている代替療法の一種である。ホメオパシーで処方される「丸薬」は、原料の物質を1分子も残っていないほど希釈したのちに乳糖もしくは蔗糖にしみ込ませて作られる。通常の薬理学的見地からは、ただの「砂糖玉」と変わらない。臨床的にも効果はプラセボと変わらない。そんなわけでホメオパシーは「由緒正しいニセ科学」とみなされている。 さて、とあるブログ経由で、ナイチンゲールがホメオパシーに言及していることを知った。なんでも、「ホメオパチー療法は素人女性の素人療法に根的な改善をもたらした」のだそうだ。「この用薬法はまことによく出来て」いるともある(強調は引用者)。ナイチンゲールがホメオパシーについて言及した"Notes on Nursing: What it Is and What it Is Not"(看

    ナイチンゲール曰く、「ホメオパシー療法は根本的な改善をもたらした」 - NATROMのブログ
  • ドラクエが医療を崩壊させた - NATROMのブログ

    の医療が危機に瀕している原因は複数あるが、その一つに医療訴訟の増加が挙げられる。医療者に過失があって訴えられるのは仕方がないが、過失がなくとも結果が悪ければ訴えられることもあるのだ。医療訴訟の背景には、医療の不確実性に対する理解不足があるように思える。「過失がなければ問題なく治って当然」、言い換えれば、「結果が悪かったのであれば、なんらかの過失があったに違いない」という訳だ。医療者から十分な説明を行っても、こうした思い込みのある患者さん/ご家族に十分納得していただくことは難しい。 昔から、というか昔のほうが、「結果が悪かった」医療行為はあったし、患者さん/ご家族への説明も、昔と比較すれば現在の方がずっと丁寧に行われている。にも関わらず医療訴訟が増加してきたことには、何らかの説明が必要だ。ここ何十年かの間の日に、医療の不確実性に対する理解不足をもたらす何かがあったのだ。ドラゴンクエスト

    ドラクエが医療を崩壊させた - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2009/04/02
    むしろカント寺院を医療事故で訴えるシステムが欲しい!/こういうウィットが感じられない喩え話ってある意味興味深い
  • 輸血拒否した両親・親権停止が男児の命を救った - NATROMのブログ

    10歳の少年が事故にあって救急病院に搬送されたものの、両親が熱心なエホバの証人であったため輸血を拒否し、最終的に少年が亡くなるという事件*1がかつてあった。十分に情報提供された成人が宗教上の理由で輸血を拒否する権利はあるし、また、子供がどのような医療を受けるかについては、原則として親権を持つものが選択・決定するというのもわかる。しかしながら、医学的にあるいは社会通念上、あまりにも常識から外れた決定を親が行った場合、社会が介入して子の生命を守るべきだ。今回、1歳の男児に対して輸血を拒否した両親の親権を一時停止することで輸血が行われた例が報道された。 ■即日審判で父母の親権停止 家裁、息子への治療拒否で(47NEWS) 東日で2008年夏、消化管内の大量出血で重体となった1歳男児への輸血を拒んだ両親について、親権を一時的に停止するよう求めた児童相談所(児相)の保全処分請求を家庭裁判所がわずか

    輸血拒否した両親・親権停止が男児の命を救った - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2009/03/16
    こういう件の度に世の中でプラスに働いている宗教も一緒くたに批判されるのってどうしたら止められるんだろう
  • 患者の家族が病室で宴会してた - NATROMのブログ

    地方の中核病院で勤務していた頃のこと。ずいぶん前から意識のなかったあるご高齢の患者さんがいよいよ危ないため、病院に泊まりこんでいた。といっても、大往生といっていいくらいの年齢であり、ご家族も納得の上で、「蘇生処置はしない、自然に看取る」という方針で、することはあまりない。夜の9時ごろだったろうか、看護師に呼ばれて病室へ行った。すでに患者さんは個室に移っており、ご家族が15人ほどいた。部屋に入りきれず、部屋の外にあふれている。ここまでは別に珍しいことではない。 病室に入ると、見たことのないおっさんが「酸素の管が外れとる」と大声で言った。確かに鼻カニューレが外れている。テープ等で固定されているが、それでも外れることはある。別に大きな問題ではなく、看護師が戻せばいいだけの話だし、家族が戻したっていい。なぜわざわざ医師を呼ぶのか。おっさんは明らかに酔っ払っており、看護師は困惑顔。おそらく、おっさん

    患者の家族が病室で宴会してた - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2008/11/21
    ………病院に住む妖精さん?/なんかこんなキャラ、逆転裁判にいたな
  • 都立墨東病院は総合周産期母子医療センターの指定を返上すべきだった - NATROMのブログ

    ■妊婦搬送7病院が拒否、出産後に死亡 東京(朝日) 出産間近で脳内出血の症状が見られた東京都内の女性(36)が7病院から受け入れを断られ、出産後に死亡していたことがわかった。手術を受けた病院に到着するまで約1時間15分かかっており、東京都は詳しい経緯を調べている。 都によると、女性は今月4日、頭痛などの体調不良を訴え、江東区のかかりつけの産婦人科医院に救急車で運ばれた。かかりつけ医は脳内出血の疑いがあると診断し、午後7時ごろから電話で緊急手術ができる病院を探した。しかし、都立墨東病院(墨田区)など7病院から「当直医が他の患者の対応中」「空きベッドがない」などと次々に断られたという。 かかりつけ医が午後7時45分ごろ、改めて都立墨東病院に電話したところ、受け入れ可能になったという返事が来たため、同病院に搬送。午後8時18分に到着した女性は帝王切開で出産し、脳内出血の血腫を取り除く手術も受けた

    都立墨東病院は総合周産期母子医療センターの指定を返上すべきだった - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2008/10/22
    医療のマンパワー不足から起こる事件は何が正解で誰が犯人で何が改善策か門外漢には全く解らない。とにかく安易に悪人探しをすることだけはやめよう、と思った
  • ニセ科学を見抜く練習問題(世界医学気功学会の論文集から) - NATROMのブログ

    突然ですがここでクイズです。以下に、『気功による癌(ガン)の克服』【克服症例】として前立腺癌・膀胱癌の例が提示されています。この症例は癌が克服されたと言えますか?理由をつけて答えてください ■気功施術・指導 大明気功院  世界医学気功学会 発表論文 気功による癌(ガン)の克服*1 *症例(1) 71歳の男性で無職。2005年3月28日、排尿ができず、尿道に管をつけましたが、腹部がパンパンに腫れてきたので検査したところ、前立腺ガンの疑いがあるとのこと。針を刺しての検査を2週間後にするということで、その間に息子さんが私の教えた気功をして検査。医者が「ガン細胞がなくなっていた。長年やっているが、こんなのはおかしい」と不思議がっていたとのことです。 前立腺ガンが治ったため、気功をあまりしていなかったら、2005年11月19日、突然尿から大量出血のため緊急入院。急激にやせて、痛みのためにベッドから出

    ニセ科学を見抜く練習問題(世界医学気功学会の論文集から) - NATROMのブログ
    Louis
    Louis 2008/10/16
    コメント欄からも強い電波が……
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