人間というのはいつの間にか年をとってしまい、それから段々当たり前だった日常が変化していく 「僕は将来おもちゃ屋の店員さんになる!」、「学校に行って友達と話すのが楽しいな!」 そんなことを思っていた自分にとっては今まで普通の生活だった しかし、そんな日はもう来なくなるのだ 中学までは義務教育でその先は受験で選択する場所がもっと広くなる そこで様々な人との出会いが待っていると思うが自分にはできなかった 高校は私立の方に親の威圧もあり渋々入ることになったが、もう当時の記憶などあまり覚えていない まるで空白の3年間のような感じであった その理由としては母方の両親や親戚が東日本大震災で亡くなったことと祖父の死が同時期に起こった事である 考えたくもなかったが、これが現実なのである 家族の悲しい表情を眺めていてもその人達が帰って来ることはない いずれ自分の両親も亡くなり、葬儀を務めるのは自分だ 「その時