通販で下着を買おうかなと思っていろいろ検索してから、広告として出るのがブラジャーの画像ばっかりになった。 気まずい。 まるで、家族共用のパソコンで、父の保存したエロ画像を「最近使用した画像」から偶然見つけてしまった時のような気まずさ。 ちなみに、ラブドールが裸でM字開脚してる画像だったよ。
高校生の頃、制服を着崩して着たかった私に、母と姉が「制服はきちんと着た方が可愛い!!」と叱るような口調で言われたのをふと思いだした。 確かに田舎の芋高校生が着崩したところでなぁと思う反面、今でもまだ、ちゃんと着た方が可愛いとは思えない。 スカート短い方が可愛いじゃん、と思う。
センスも、タイミングも、価値観も、なにひとつ一致しないって人間が、よりにもよって同居してる母親だからつらい。 気まぐれで買ってきてくれる服は一着も気に入るものがないし、 夕食の時テレビに映っている番組は微塵も面白くないし、 たまの休みにゆっくりしたいときに限って家族全員で出かける用事を突然ぶち込んでくるし、 一番ゲームが楽しい瞬間に限って緊急性のないどうでもいい都合で割り込んでくる。 別に母が悪いことをしているというわけでなく、というかそのほとんどは愛情だし親切だし何気ない用事でしかないものの、ただただセンスとタイミングが合わない。 そんな感じだから塩対応をすると不機嫌になるし、部屋の外の物音がわざとらしく大きくなって鬱陶しい。 雑談をしてもなぜだか同調できる内容には絶対にならないから盛り上がらないし、相槌も少なくなっていく。 なんなら二人で外食に行くと1時間くらいほとんど会話もないままた
幼い頃、寒い日の早朝。 薄手でリビングに行くと母によく怒られていた。 「そんな薄手で!!! もう!!! 風邪でも引いたらどうするの!!!」 眠くて「うーん」と適当な返事で返すと、母は自分が着ている上着を私の肩にかける。 「ちゃんと着なさいよ!」 「うーん」とまた適当な返事を返しながら、私はとっても嬉しかったりしていた。 わざと、上着を着てこないわけではない。 朝起きるとリビングはもう暖かいし、眠くて忘れている。 本当にわざとではない。 でも、母が着ていた上着は暖かくて好きだった。
土日は楽しかった。 今日は一人で買い物した。本当は友達も一緒の予定だったけど体調不良でキャンセル。もともと一人で行くつもりだったから構わなかった。 前半は欲しかったものや可愛い服が買えたので満足した。 次に入った店でどのパンツを買うかで延々悩んでいるうちに、自分の体型や、優柔不断な性格に苛立ち始めた。 おまけにさっき買った荷物が重くて、立ちっぱなしで足も痛くなってきた。 やっとのことで買い物を済ませ、まだ見たいものもあったけど疲れたので帰ることにした。 風が冷たい。寒くて吐きそう。 夕日に向かって自転車を漕ぎながら、ぼんやり、しにたいと思った。 寂しいなあって。生きるのだるいなあって。明日仕事行きたくないなあって。 もし今日友達が一緒なら、こんな気持ちにはならなかったのかなあって。 母親に用があったから電話するつもりだったけど、声を聴いたら泣いてしまいそうだから今日は無理かも。 晩ご飯の材
ある春の日の白昼、幼い子どもたちを置いて母が家を出てからというもの、我が家の家事一切は祖母が引き受けることになった。 当時ハードロックにかぶれていた自分は「ジーンズは洗ってはいけない」という間違った美意識を持っていたものだから、祖母が勝手にそれを洗濯機にかけご丁寧にもキッチリとアイロンがけしてセンタープリーツをこしらえた姿をひどく嘆いた。 久しぶりに帰った実家はあいかわらず何も変わってないのだけど、広いリビングの一角を占拠していた物干し竿が台所の横に移動している。男だらけの兄弟だったから何も疑問に思っていなかったが、姪っ子が年頃になれば確かにそういうわけにも行かないだろう。 そんな彼女のセンタープリーツ付きジーンズを眺めながら、昔のことを少し思い出していた。 今日は祖母の大好きだったコカ・コーラを仏壇に備えよう。
昔ママはテンパリストって漫画でちびっこ男子はみんなキムタクって言ってたが、四歳になった我が息子がまさにキムタクだ。 息子に付き合ってお化けや暗闇などを怖がるふりをすると、「ママ大丈夫大丈夫ぼく強いからね守ってあげる」 暗くなってくると窓のそばに立ち「ママ見て夜景綺麗ね、お祭りね」 ネグリジェを着ているとズボンを持ってきて「履かないと風邪ひくよ」 妙に格好つけて言っているのも面白く親フィルターでキムタクにしか見えない。
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