「ふぇぇ…うぇぇえぇん……ひっぐ……ブクマカお兄ちゃんのバカバカっ」 増田は泣きべそを書いていた。新年早々気合を入れて10本の記事を投稿したのだが、トラックバックはおろかブクマのひとつもつかない。 承認に飢えていた。承認されれば承認されるほどにその悦楽が大脳に刻み込まれ、ブックマを求めることから逃れられないのだった。 「あたし、がんばったんだょ。ぐーぐる先生が、お顔を真っ赤にして逃げ出すくらいの、こんしんの下ネタ記事を、投稿したのに」 空を見上げた。天上には無数のはてなスターが煌々と輝いていた。手を伸ばしても届かない。雲の上ではブクマ御三家たちがお茶会を開いていた。 増田は地面に落ちているうんこを投げ飛ばすくらいのことしかできなかった。 増田もかつては、はてなブロガーのひとりだった。しかし、PVが伸びない。収益が伸びない。 毎日のようにホッテントリ入りする人気ブロガーの収益PV報告やマネタ