日本では成人の17%(2019年、厚生労働省調査)が吸っているたばこ。喫煙者を減らすために税金の引き上げや禁煙治療の拡大といった規制が進むが、世界には「たばこのない社会」に向け、若い世代とたばこのつながりを断とうと動き始めた国々がある。果たして「無煙世代」は誕生するのだろうか。 販売で1300万円罰金も ニュージーランド(NZ)では8月、09年1月1日以降に生まれた人たちを「スモークフリー(無煙)」世代と位置づけ、たばこ製品の販売を禁じる法律の改正案が国会に提出された。 現在は18歳になればたばこの購入ができるが、法案ではこの世代に販売した場合、最大15万NZドル(約1270万円)の罰金が科される。また、公共の場でこの世代にたばこを提供すると最大5万NZドル(約425万円)の罰金だ。一定の世代を対象に継続してたばこ販売を規制する試みは、国レベルでは初めてとみられている。 禁止される対象に電