南米ブラジルの大統領選決選投票で敗北したボルソナロ大統領は1日、約45時間後に初めて公の場に姿を見せ、「憲法を尊重する」との声明を発表した。ただ、勝利したルラ元大統領への祝意はなく、敗北を認めるかどうかも明言しなかった。側近のノゲイラ官房長官はボルソナロ氏が退場した後、報道陣に対し「大統領は私に政権移行手続きを進めるよう許可した」と述べた。 首都ブラジリアの大統領府で声明を発表したボルソナロ氏の記者会見は約2分間。「5800万人以上の有権者が私に投票したことに感謝する」と述べた上で「憲法を尊重する」と強調した。報道陣の質問にも応じずに立ち去った。