“圧勝”の楽天モバイル、“虎の子”奪われる携帯3社 波乱となった「プラチナバンド再割り当て」(1/3 ページ) 携帯4社の中で楽天モバイルだけが保有していない、いわゆる「プラチナバンド」。その再割り当てに関する議論が総務省で進められていたが、大荒れの議論の末に出た報告書案では、楽天モバイルの意見がほぼ全面的に反映される結果となった。楽天モバイルと他の3社との意見には非常に大きな隔たりがあったにもかかわらず、なぜ楽天モバイルが圧倒的に有利な結論が出るに至ったのだろうか。 意見が真っ二つに分かれた再割り当て議論 携帯電話業界で1GHz以下の周波数帯を指す「プラチナバンド」は、障害物を回避しやすく建物の中や遠方に飛びやすいので、少ない基地局で広範囲をカバーできることから携帯電話会社にとって最も重要な周波数とされている。いわば「虎の子」だ。そしてそのプラチナバンドの免許を現在保有しているのは、NT
決算での赤字幅が過去最大を更新し、不振が続く楽天グループ。主な要因は、携帯電話の楽天モバイルだ。新規参入に伴う通信網や基地局整備の負担が重く、料金が実質無料の「0円プラン」終了で顧客離れも進む。そんな楽天が獲得を目指すのが、つながりやすい携帯電話の周波数帯「プラチナバンド」。2024年の利用開始を掲げるが、起死回生につながるのか。 赤字拡大、契約減…救う鍵になるか 11日発表の22年1~9月期決算は、最終(当期)赤字が2580億円に上り、過去最大となった前年の通期決算の赤字幅も上回った。「0円プラン」終了に伴い、9月末時点で自社回線のモバイル契約者数は今年6月末より22万減となったことも明らかになった。 三木谷浩史会長兼社長は決算説明会で、「足元は好調」とあくまで強気の姿勢を見せた。ただ収益改善のためモバイル事業の人員を削減するという一部報道も…
楽天モバイルが、携帯電波の中でつながりやすい「プラチナバンド」の獲得に向けて大きく前進した。総務省の有識者会議で議論が続いていたが、11月8日に出された報告書案は、楽天モバイルの主張がほぼ反映された形になった。その中身を見ていきたい。 電波の「再割り当て」を議論 「プラチナバンド」は700~900メガヘルツ(MHz)の周波数帯を指す。携帯電波の中では低い周波数で、建物の中などにも入ってつながりやすい。楽天が目指しているのは、800~900MHz帯の取得だ。 10月1日に施行された改正電波法で、競合する他社からの申請があった場合は、既存の通信事業者が使う電波の「再割り当て」が可能になった。楽天モバイルは、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクが現在使っている周波数からそれぞれ、5MHz(上りと下りで2倍の10MHz)幅ずつを獲得する方針を表明していた。 一方、既存3社としては、いま使っている周
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