フィンランドとスウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)への加盟が確実になった。ウクライナに侵攻したロシアの脅威にさらされ、加盟を急ぐ両国は、反対していたトルコの支持を得るために人権問題を棚上げし、全面的な譲歩を余儀なくされた形だ。両国の加盟によってNATOの防衛力強化が期待されるが、ロシアとの緊張が高まる恐れもある。(マドリード・加藤美喜、カイロ・蜘手美鶴、モスクワ・小柳悠志)
スペインの首都マドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で、ジョー・バイデン米大統領(右)と談笑するトルコのレジェプ・タイップ・エルドアン大統領(2022年6月29日撮影)。(c)GABRIEL BOUYS / AFP 【6月29日 AFP】(更新)トルコのベキル・ボズダー(Bekir Bozdag)法相は29日、北欧スウェーデンとフィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟を支持する代わりに、両国から33人の「テロ」容疑者の送還を求めると明らかにした。 ボズダー法相は民放NTVに対し、3か国の外相が28日に署名した合意に基づくものだとし、「新たな枠組み内で、関係各国からテロリストの送還を求めることになる」と述べた。 法相によると、トルコが送還を求めるのはフィンランドから12人、スウェーデンから21人。いずれも、反政府武装組織「クルド労働者党(PKK)」か、2016年のクーデター
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