朝日新聞出身で知韓派だった若宮啓文氏が亡くなった。訪問先の北京で急死だった。筆者よりかなり若い60歳代だったから身につまされる。日韓関係のセミナーや座談会、討論会などでよく一緒になった。他人からは「黒田のライバル」と冷やかされ(?)たりしたのでお悔やみ記事を書く。 韓国では、日本を批判し韓国に同調してくれる日本人を「良心的日本人」という。若宮氏もその一人で、韓国で最ももてはやされた日本人だった。贖罪(しょくざい)意識が強い進歩的知識人の典型で、安倍政権批判や日本の右傾化批判などが韓国人の耳には心地よかったようだ。 それでも最近は対韓姿勢に進化が見られ、何でもかんでも日本の足を引っ張るような韓国の反日・愛国主義をたしなめる発言が目立った。韓国の自制なき反日現象が日本の反韓・嫌韓感情を刺激していることにそれなりに危機感を感じていたようだ。さらなる進化を期待していたのだが。 日本の反省や自己批判