林芳正拉致問題担当相(左)へ要請文書を手渡す今井英輝会長(左から3人目)ら特定失踪者家族会=20日午後、首相官邸(春名中撮影) 北朝鮮による拉致問題担当相を兼ねる林芳正官房長官は20日、拉致の可能性が排除できない「特定失踪者」家族会と首相官邸で面会し、「岸田文雄首相の指示のもと、認定の有無にかかわらず、すべての拉致被害者の一日も早い帰国の実現に向けて全力で果断に取り組む」と強調した。 林氏は面会で、首相が金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党総書記との首脳会談の実現のため、ハイレベルでの協議に取り組んでいることを説明。家族会側は拉致問題の国際社会への積極的な情報発信などを求めた要望書を提出した。 面会後、弘前市出身の特定失踪者、今井裕さんの兄で、家族会会長の英輝さんは「米国頼りではなく、日本が主導権を持って頑張ってもらえるように林氏にはお願いした。年齢も年齢なので、1日も早く拉致問題を解決して