北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父、横田滋さんの死去を受けて遺族の早紀江さんらが記者会見を行った9日、与党からは拉致問題解決への決意の言葉が相次いだ。 自民党の岸田文雄政調会長は党本部で記者団に「40年以上にわたり塗炭の苦しみを味わった横田ご夫妻の思いを察するとき、胸が引き裂かれる」と言葉を詰まらせた。「拉致問題の解決は安倍晋三政権の最重要課題」とした上で「政府の取り組みを与党として支えていく。被害者家族の高齢化を考えると、一刻の猶予も許されない」と強調した。拉致問題が解決に至っていない現状については「政府・与党として大変申し訳ない」と反省の弁を述べた。 世耕弘成参院幹事長は記者会見で「めぐみさんと会えないまま亡くなったことは断腸の思いだ。拉致被害者を取り返す努力を改めて強い決意で進めていく」と強調。政府に対し「表で言える交渉ばかりではないと思うが、精力的に拉致被害者を取り返すための活動