公称827万世帯の会員数を擁し、戦後日本の宗教や政治、文化活動に少なからぬ力を持った創価学会の池田大作名誉会長が15日、亡くなった。その激動の人生は、多くの人に影響を与えた一方で、教団の急進的な拡大は反発を招くこともあった。 32歳で会長就任、強力な指導で拡大池田氏は創価学会を戦後最大の新宗教教団に成長させた。周囲に請われ会長に就任したのが昭和35年、32歳だった。聖教新聞によると、池田氏は日記に「将らしく、人間らしく、青年らしく、断じて広布の指揮を」と記したという。当時100万世帯を超える規模だった創価学会は、池田氏の強力な指導のもと、昭和50年代には公称信者数を800万世帯に広げるまでの支持を得た。 一方で、当時の過激な布教路線は、他の宗教との間に激しい確執を生んだ。 池田氏は長く日蓮正宗の総講頭の立場にあった。しかし、聖職者のあり方や在家主義の是非をめぐって次第に日蓮正宗と対立、平成