「宇宙教育の父」と呼ばれる宇宙航空研究開発機構(JAXA)名誉教授の的川泰宣さん(70)が、はまぎんこども宇宙科学館(横浜市)の新館長に決まった。21日、林文子市長を訪ねた的川さんは「全国の科学館とネットワークをつくりたい」と語った。 的川さんはロケット工学の専門家で、約300のロケット打ち上げに携わった。JAXA宇宙教育センター設立に尽力し、初代センター長に就任。小惑星探査機はやぶさの広報を担当した。 的川さんは「歴史ある科学館の館長が自分でいいのか悩みましたが、科学技術の役割は大きい。子どもたちが宇宙に目を向けるきっかけにしたい」と語った。「市も全力で支えたい」という市長に、「とりわけ財政面で支えてください」と笑顔で付け加えていた。 就任は3月1日付。同30日には200人を招き、記念講演会を開く。対象は小3〜高校生。問い合わせは宇宙科学館(045・832・1166)。