夫は、コミックスのコレクター。 あるとき、家に変えるとベッドの支柱が継ぎ足して底上げされていて、その下に白いダンボール箱が半ダースばかり並んでいる。 もちろん中身は、大量のコミック本だ! いままで収納スタイルには文句を言ったことはなかったけど、“一線を踏み越えてしまった感がありました。彼の趣味にケチを付けるつもりは毛頭ありません。でもなぜ、それを、わざわざ夫婦で使うベッドの下にしまわなくてならないのでしょうか?” ブチ切れる衝動を抑えるのは至難の業だったと告白しながら、著者は「抵抗は無意味だ」と悟る。 “何しろ夫は私の変わった趣味についてすべて寛大に我慢してくれる”のだから。 マニアックな趣味を持つ者が、その耽溺ぶりを理解してもらうのはなかなかむずかしい。 家族に対しては、どうだろうか? こどもに対しては、どうだろうか? ママになったら、パパになったら、マニアックな趣味は捨てなければならな