11日午前5時40分ごろ、福岡県筑紫野市内のJR鹿児島線で停電が発生し、架線が切れているのが見つかった。その後、佐賀県内の長崎線の2駅でも架線に破損が確認され、パンタグラフが破損した列車が5カ所で見つかった。JR九州は鹿児島線門司港―鳥栖、長崎線鳥栖―諫早などで運転を見合わせ、午後3時40分までに運転を再開した。 午後2時30分時点で、特急・普通列車計392本が運休し、影響は約11万人に及んだ。遅れを含め、福岡、佐賀、長崎、熊本、大分、宮崎、山口の各県の路線に混乱が広がった。 午後4時から緊急の記者会見を開いたJR九州によると、架線が切れたのは福岡県筑紫野市の鹿児島線天拝山(てんぱいざん)―原田(はるだ)間で、絶縁部分(長さ8メートル)が5カ所破断していた。さらに、午前8時ごろには佐賀県江北町の長崎線肥前山口駅で架線の破損を発見。運転を見合わせて点検し、同県吉野ケ里町の吉野ケ里公園駅でも架