3000人を超える新入生、そして約6000人のご家族のみなさま、その思い出に深く刻まれるであろうこの時をここに共有できることを光栄に存じます。 そして本学への入学を許可された新入生のみなさんが、本当に東京大学で学んでよかったとの深い喜びを抱いて卒業の日を迎えられることを心から願い、そのために本学の一員として微力を尽くしたいと考えます。 入学にあたり、新入生のみなさんには期待もあれば不安もあるでしょう。現在の心境も、各人各様かもしれません。大学で過ごす毎日が始まるこの時期に、これからの時間はどのような選択の場面なのか、ということをいくつかの観点から考えてもらいたいと思います。 まず自分自身にとっての選択。みなさんは、駒場キャンパスの教養学部において前期課程を過ごすことになります。東京大学は、高校卒業・大学入学段階の限られた知識・情報や先入観を頼りに学生がその専門を選択するのは適切ではないと考
中村 功 はじめに 最近テレビをみていると、殺人や暴力を扱ったセンセーショナルな番組がめだつ。ワイドショーや週1回のニュースショーでは連日のように殺人事件が取り上げられ、世間の注目を集めている。刑事ドラマやサスペンスものでは、毎回殺人が繰り広げられているし、番組改編期には「警察密着24時」などという番組が、実際に起こった大小の事件を報じている。「しょせんテレビの中のお話」と割り切ってしまえばそれまでだが、これらの番組に長い期間さらされ続けている視聴者は、知らず知らずのうちに、何らかの影響を受けているのではないだろうか。 例えば治安のよいと言われている日本では、現実にはそれほど暴力犯罪は発生していない。しかしテレビ(特に暴力犯罪のよく登場する番組)をよく見ている人は、現実もテレビの中と同様に暴力犯罪が頻発していると認識するようになるのではないだろうか。もしそうだとすれば、テレビの描く歪んだ現
【目的】近年, 科学のふりをしているが科学ではない「疑似科学」が問題として科学者やサイエンスコミュニケータらからの批判がゆるやかに高まっている。このような状況のなか, 知識を蓄積・伝達する機関である図書館において, 「科学的な合理性に著しく反した図書」はどのように扱われているか, 公共図書館の規模別に実態を明らかにする。 【方法】調査手法には半構造化インタビューを用い, 30分~3時間程度の聞き取り調査を行った。調査対象は北海道から関西まで, 大規模図書館5館と小規模図書館3館の選書担当の職員である。調査時期は2009年10月~2010年2月である。質問項目は選書・リクエストの実態, 他館連携, 図書館の自由に関する宣言に対する意識, 司書のライフヒストリー等といった9項目を大枠として尋ねた。 【結果】聞き取りによる主な結果は以下のとおりである。(1)選書カタログにおける所与の番号が図書館
数多くの人が「さもありそう」ということを、事実に必ずしも関係なく表現し、人の関心を得ることを「釣り」と言ったりします。 この記事が面白かった。 『6÷2(1+2)=?』ネットで議論を巻き起こしたこの問題!で、正解は? 「6÷2(1+2)=?」 という式に対して、答えを「9」とする人と「1」とする2種類の答えに分かれる人が沢山いるという話題。 実は数式表現に不備があって、学校の数学で学んだような機械的な計算方法を使うと、間違える人が出てくるという罠の数式なのですが、これは釣りの典型的モデルを示しているなと思った。 数式表現が絶妙に「釣り」の状況になっていて、意見が分かれることで盛り上がる。 ・間違える人は、「えっ!?1じゃないの?」 ・識者は、「いやいや、そんなの間違えるのバカだろ」 ・こういう状況を面白がる人 こういう反応全てが「釣られた状況」と言えるのだと思います。 岡山小5女児監禁事件
2011年08月03日22:31 カテゴリブログマスコミ メディアが伝えないブログネタについて Tweet 前回エントリのコメント欄やTwitterにも書きましたが、ネットでは賞賛の嵐だった児玉龍彦氏も、ニュース検索ではわずか数件しか出てきません。 氏の国会における発言はネットで大いに盛り上がったのに、取り上げていたのはNHKのサイトだけ。それも扱いはほんの僅かです。 「これだからマスゴミは・・」というのは簡単ですが、私はそれなりの理由があるんだろうと睨んでいます。以下、全くの私の推論なので、「違っていたらごめんなさい」レベルの話として読んでください。 以前も書いたことがありますが、閉鎖的で横並びなマスメディアの記者たちは、良くも悪くも綿密な人脈を利用した評判システムを築いていて、「あの人ってどお?」「眉唾らしいよ」みたいなやり取りをしているのではなかろうかと思うのです。 そうでなければ、
[このエントリは2008年の夏コミで販売した同人誌『ソシオクリティーク ナツカレ2008』(リンク先はSynodosの通販サイト)に寄稿した文章です。タイトルからお気づきの人もいるかと思いますがこれは2005年にこのブログに書いた「騙されたくない人たち」を改稿・加筆したものです。以前読んだ方も是非。] 「メディアリテラシー」の台頭 ネットの言論に触れていると頻繁に「メディアリテラシー」という言葉に出会う。メディアの嘘を見抜き、メディアに踊らされないためのスキル、というニュアンスで使われている。それはネットへの参加資格のようにも受け止められていて、メディアの嘘に騙された者はしばしば「嘘を嘘と(ry」のような言葉で揶揄される。この言葉の語源は、2ちゃんねる掲示板の管理人の西村博之(通称ひろゆき)の「嘘を嘘と見抜けないと(掲示板を使うのは)難しい」という言葉だ。 「嘘を嘘と見抜けないと難しい」は
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