子どものころから鍛えられた「残念な視点」 ダメな部分に目が行ってしまう特性を持っている私たちですが、その特性が「訓練」され、「強化」されるのは、小学校に入学したころからです。 お子さんがいない方も、仮に自分がお父さん、お母さんになったと想像してみてください。 小学1年生のお子さんが、90点の漢字テストを持って帰ってきました。そのときに、皆さんはどんな言葉をかけますか? 「がんばったね。もうちょっとで100点だったね」 ほとんどの方がこのように声をかけるはずです。この声掛けの、どこがよくないかおわかりでしょうか?少し考えてみてください。 このような声かけの問題点は、「もうちょっとで」という言葉に表れているように、注目しているのが「取れなかった10点の部分」だからです。良かった90%に目を向けているのではなく、ダメだったほんの10%に注目しているのです。 テストが30点だった場合はなおさらです