2007年11月に兵庫県篠山市の白亜紀前期の地層「篠山層群」(約1億1千万年前)から発見された化石が、哺乳類(真獣類)として国内最古で、新属新種とわかった。ネズミほどの大きさとみられ、地名や名誉館長の名前にちなんで「ササヤマミロス・カワイイ」の学名をつけた。 発掘調査をしてきた兵庫県立人と自然の博物館(同県三田市)が27日、英国王立協会紀要電子版に掲載されたと発表した。
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福岡県福津市の日本料理店「花靖(はなしょう)」で、目が本来とは逆の左側に寄った“左カレイ”が見つかった。 経営する本松渥美さん(66)は「魚を扱って50年になるが、初めて」と驚いている。 「左ヒラメに右カレイ」といわれるように、カレイは本来、体の中央の軸に対して右側に目が寄っている。同店で見つかった左カレイは8日に福岡市の市場で仕入れたキツネガレイで、体長約30センチ。玄界灘で水揚げされたとみられる。板前が包丁を入れようとして違いに気づいた。 カレイもヒラメも誕生時は左右対称の形をしているが、成長するにつれ、目がそれぞれ右と左に寄ってくる。今回見つかった左カレイについて、福岡市の水族館「マリンワールド海の中道」の担当者は「遺伝子の働きに何らかの変化があったのではないか」と話す。
群馬県企業局は26日夜、県営浄水場の県央第一水道(榛東村)で浄水した水道水から、下痢や腹痛の原因となるおそれがある病原性原虫「ジアルジア」を検出したと発表した。同局は給水は止めず、「生水としては飲まず、煮沸してから飲んでほしい」と呼びかけている。 3カ月に1度の定期検査で、25日午前9時前に採水したサンプル(20リットル)から1個体が検出され、26日夕に陽性と判明した。水道法の基準では、検出されないことと定められている。同局は引き続き、同浄水場や市町村への給水地点などで検査を行う方針。 同浄水場は利根川を水源とし、群馬県内の前橋市、高崎市、吉岡町、榛東村に給水している。同局は対象市町村と連携し、広報車を走らせ、煮沸してから飲むよう注意を促している。健康被害などの報告はないという。 ジアルジアは哺乳動物の腸に寄生し、感染した動物の糞便(ふんべん)から外に排出される。河川の水にも動物を介
新種のカエル、「サドガエル」に 新潟大や広島大などの遺伝学の専門家らでつくる研究グループは11日、佐渡市で発見したカエルが新種だと確認され、「サドガエル」と命名したと発表した。グループによると、佐渡だけに生息する固有種で、佐渡で脊椎動物の固有種が確認されたのは初めて。 サドガエルは佐渡島中央部だけにわずかに生息する。本州や韓国などに生息するツチガエルに似ており、黄色い腹が特徴。体長は4~5センチ程度で「ビューン」と独特の声で鳴くという。環境省は今後、絶滅危惧種を指定するレッドリストへの掲載も検討するとしている。 新潟大教育支援員の関谷国男さん(70)が助教を務めていた1997年に島内の田んぼで発見。広島大の専門家らと遺伝子解析などに取り組んだ。調査結果をまとめた論文が今月上旬、国際的な学術誌「ズータクサ」に掲載され、新種と認められた。 広島大の三浦郁夫准教授は東京都内で記者会見し「少なくと
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3年11カ月絶食の「ダイオウグソクムシ」−鳥羽水族館の飼育員森滝丈也さんも困惑。愛おしく「No.1」を持ち上げる森滝さん 鳥羽水族館(鳥羽市鳥羽)で飼育展示中の「ダイオウグソクムシ」が2009年1月2日に餌を食べて以来、3年11カ月(1408日)間何も食べず絶食状態を続けている。あと2カ月で4年間の絶食生活記録が更新される。(伊勢志摩経済新聞) 【画像】 3年11カ月絶食「修行」中のダイオウグゾクムシ ダイオウグソクムシは、ダンゴムシやフナムシの仲間で、等脚目の中で世界最大。日本最大のオオグソクムシが体長10〜15センチメートルに対してダイオウグソクムシは20〜45センチメートルの大きさになる。メキシコ湾や西大西洋周辺の200〜1000メートルの深さの海底に生息し、堆積するにごみや落ちてくる魚の死骸などを食べ「海の掃除屋」と呼ばれているが、生態はよく分かっていない。7対の脚、尾部にとげ
まだ恐竜が地球に暮らしていた1億年前のこと。 クモが巣にひっかかったスズメバチを捕まえている瞬間がありました。このスズメバチはクモのディナーになるのでしょうね、スズメバチは今にもクモに殺されてしまいそうです。1億年前の恐怖の瞬間、2匹の虫の上に樹脂が被って凍ったまま時が経ち、そして今私達の目の前に現れたのがこの写真です。 オレゴン州立大学のジョージ・ポイナー・ジュニア教授によれば、 これはオスのスズメバチで、突然にクモの巣に捉えられた瞬間である。スズメバチにとって永遠に終わることのない最悪の悪夢だ。樹脂が溢れて2匹を捉える時、スズメバチは今まさに攻撃しようとしているクモを見ている。 15の蜘蛛の糸に2匹の虫が含まれたこの琥珀はミャンマーの鉱山から発掘されました。研究者によれば、この琥珀は白亜紀前期、9700万年から1億1000年前のもので、これは初めてのクモの攻撃の瞬間の化石なのだそうです
頭部はオスで、体や脚はメスの特徴を持つ雌雄同体のノコギリクワガタ(中央)。左は通常のオス、右がメス(千葉県立成田西陵高校の清水敏夫教諭提供)(写真:産経新聞) 頭の部分はオスで、体はメスという珍しいクワガタムシが茨城県で見つかり、その標本が6日から千葉県栄町の県立房総のむらで展示される。展示を担当する県立成田西陵高校の地域生物研究部顧問、清水敏夫教諭(40)は「これほどきれいに上下が分かれた雌雄同体のクワガタムシは、国内で初めての発見ではないか」と話している。 展示するのは体長約5センチのノコギリクワガタ。頭部にはオスの特徴である長い大アゴがあり、体の部分は前脚や生殖器などにメスの特徴が見られるという。 今年6月、茨城県立竜ケ崎第一高校2年の平山夏樹君(17)が同県牛久市内の雑木林で見つけ、採集。平山君が知り合いの昆虫専門店に持ち込んだところ、偶然、店に居合わせた清水教諭も生きている状
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千葉県いすみ市岬町の夷隅(いすみ)川で、上流に向かってアカエイの群れが姿を現し、近隣住民の間で話題になっている。 茂原市のゴルフクラブ製造販売業、大川和好さん(54)は17日朝、河口から約3キロの場所にかかる橋を車で通りかかったところ、助手席の妻が群れを発見。数百匹はいると見られ、ゆっくりと川を遡上(そじょう)。川面は茶色や黒色のエイの大群でおおわれたが、昼前には姿を消したという。 エイの群れは18日朝にも同じ場所に現れた。近くの人は「例年この時期の遡上は少なくない。初めての人は驚くのでは」と指摘するが、写真を見た鴨川シーワールド(鴨川市)の飼育担当者は「体長30〜40センチ程度はあり、大人のアカエイではないか。春から夏にかけてたまに河口に現れることはあるが、これだけ多くのエイが一斉に川をさかのぼる姿は珍しい。理由はわからない」と話した。【吉村建二、西浦久雄】
北海道大学(北大)は7月4日、社会を作るメスと単独で巣作りするメスが共存する「シオカワコハナバチ」で調べたところ、複数のメス(働き蜂)が協力すると幼虫の生存率が大幅に上昇し、働き蜂たちは自分の母親(女王蜂)を経由して、単独のメスよりも多く、自分のものに近い間接的な遺伝子を弟や妹蜂を経由して残せる確率が高いことが確認され、結果として協力の大きな利益により各個体が得をするので、社会が維持されることが明らかになったと発表した。 成果は、北大農学院・博士課程2年の八木議大氏、同農学研究院の長谷川英祐准教授らの研究グループによるもの。研究の詳細な内容は、日本時間7月4日付けで「Nature Communications」に掲載された。 進化生物学の開祖ダーウィンの自然選択説は、残す子供の数がより多くなる性質が進化することを予測している。しかしダーウィンは、社会を作る蜂や蟻のワーカーに見られる、自分で
南極のシャクルトン(Shackleton)基地付近で、アデリーペンギンの群れの横をそりで通り過ぎる英連邦南極横断探検隊(Commonwealth Trans-Antarctic Expedition)のヒラリー隊(1958年1月撮影、資料写真)。(c)AFP 【6月11日 AFP】悲劇の探検隊として知られる英国のスコット南極探検隊の隊員が約100年前に書き残した記録から、この隊員がペンギンの「性的堕落」に衝撃を受けていたことが明らかになった。 9日の英紙ガーディアン(Guardian)によると、1911年から12年にかけての南極の夏にアデア岬(Cape Adare)で観察したアデリーペンギンの記録を残した探検隊員ジョージ・マレー・レビック(George Murray Levick)は、ペンギンの同性愛行為や幼鳥の虐待、オスのペンギンによるメスの死骸との交尾などを発見して非常に恐怖したという
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