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近代と文学に関するnagaichiのブックマーク (82)

  • 芥川龍之介「三つの指環」初掲載は医学雑誌 謎の1つが解明 | NHK

    これまで発表の経緯が分かっていなかった文豪・芥川龍之介の「三つの指環」という作品が最初に掲載されたのは医学雑誌だったことが、専門家の調査でわかりました。専門家は、芥川をめぐる謎の1つが解明されたとしています。 芥川龍之介の「三つの指環」という作品は魔法の指輪を手にした3人の登場人物が、指輪の力に頼らず幸福を手に入れる物語です。 全集には収録されていますが、最初に掲載された雑誌や時期など発表の経緯は不明とされていることから、東京の博物館の研究員・木口直子さんは芥川の古い資料を手がかりに調査を進めていました。 その結果、明治時代に設立された京都府立医大の図書館に所蔵されている、大正12年に発行の医学雑誌、「體性」(たいせい)という月刊誌の4巻6号に掲載があったことを確認したということです。 木口さんは時期などからこれが最初の掲載だと分析しています。 「三つの指環」の内容は病気とは全く関係ありま

    芥川龍之介「三つの指環」初掲載は医学雑誌 謎の1つが解明 | NHK
    nagaichi
    nagaichi 2024/03/04
    俺も『指輪物語』を連想したマン。さておき図書館に所蔵されてるけど、あまり読まれずに研究者に見過ごされてるテクストってやはりあるのな。
  • 谷崎潤一郎や芥川龍之介らが校正家に宛てた書簡 約200通が発見 | NHK

    谷崎潤一郎や芥川龍之介ら大正から昭和にかけて活躍した文豪が、当時の出版関係者に宛てたおよそ200通の書簡が残されていることが分かりました。調査にあたった専門家は、「著名な作家たちの未発表の書簡がまとまって見つかることは珍しい。作家の人間関係や出版事情などが分かる資料だ」としています。 書簡は、原稿の修正や事実確認を専門に行う「校正家」の神代種亮(こうじろ・たねすけ)に宛てられたもので、孫の聡さんが保管していました。 書簡の送り主は谷崎潤一郎や芥川龍之介、佐藤春夫など、大正から昭和にかけて活躍したおよそ20人の作家らで、あわせて200通余りに上ります。 このうち谷崎の書簡は25通あり、大正13年9月に送ったものには、自身の著作を刊行するにあたり、「菊判」と呼ばれる比較的大型のサイズでの出版を希望したのに対し、出版社がそれよりも小さく流通量の多い「四六判」というサイズで出版しようとしていること

    谷崎潤一郎や芥川龍之介らが校正家に宛てた書簡 約200通が発見 | NHK
  • 芥川龍之介が自殺した夏は死ぬほど暑くて追悼文でも同情されている→「暑さから発狂」も死の2日前

    進士 素丸 @shinjisumaru 内田百閒が「芥川君が自殺した夏は大変な暑さで、それが何日も続き、息が出来ない様であつた。餘り暑いので死んでしまつたのだと考へ、又それでいいのだと思った」と書いてるけど、言うても当時の基準の暑さやろと思いつつ気象庁データベースで芥川が自死する前日の気温調べたら35.6度あったわ。 2023-08-05 19:16:53 内田百閒bot @Hyakken_Uchida 芥川君が自殺した夏は大変な暑さで、それが何日も続き、息が出来ない様であつた。餘り暑いので死んでしまつたのだと考へ、又それでいいのだと思った。【龜鳴くや】 2015-07-24 11:41:35 進士 素丸 @shinjisumaru 気象庁データベースによれば1927年7月11日から30度を超え、芥川が自死する2日前である22日からは35度を超えてるが、この日は観測史上日で初めて気温が4

    芥川龍之介が自殺した夏は死ぬほど暑くて追悼文でも同情されている→「暑さから発狂」も死の2日前
  • 夏目漱石『こころ』の K はなぜ先生をぶん殴り車夫にならなかったのか - 山下泰平の趣味の方法

    大人になると読み方がかわる 『こころ』の K はどのような人間なのか K のような苦学生はたまにいた 夜学校の先生になったのは合理的な判断ではあった 苦労すれば強い人になれる 苦学の世界は二つあった 先生と K の旅行 大人になると読み方がかわる 夏目漱石による小説『こころ』は、名作とされている。 初版復刻版 こゝろ (岩波文芸書初版復刻シリーズ) 作者:夏目 漱石岩波書店Amazon 有名な作品なだけに、色々な人が様々なことを書いているが、誰もが否定できないのはとにかく面白く読めてしまうことだろう。『こころ』は新聞連載小説であるため、一日の掲載分の終盤には、次回への期待を煽られるようなことが書かれている。ついつい続きを読みたくなってしまうような構造で、このあたりは職業作家夏目漱石の面目躍如といったところであろう。 ただし漱石の初期作品とは異なり、『こころ』には書きながら考えているよう

    夏目漱石『こころ』の K はなぜ先生をぶん殴り車夫にならなかったのか - 山下泰平の趣味の方法
  • 「ごんぎつね」で有名な新美南吉の日記、誤字で森鷗外がムキムキになるし性欲で大変そうだし人間味がすごかった

    すずきじゅんじ @fkgwfkgw 新美南吉の20歳くらいの時の日記を読んでるんだけど誤字が多くてそのままの形で出版されているのでおもしろい 宮沢賢治を宮沢顕治、萩原朔太郎を荻原朔太郎と書いているのは「あるある」って思ったけど、森殴外という誤字にはさすがに笑ってしまった 2023-03-03 15:38:42

    「ごんぎつね」で有名な新美南吉の日記、誤字で森鷗外がムキムキになるし性欲で大変そうだし人間味がすごかった
    nagaichi
    nagaichi 2023/03/05
    著名人とはいえ、当人の許諾なく若者時代の黒歴史を公刊するのはかなり問題あるような気がしなくもないが、歴史屋とはそもそも墓荒らしなのである(開き直り)。
  • 戦時中、留年不可避の数学の試験を乗り切る方法が不謹慎すぎて人間の力強さを感じる

    Kumagai, M @kumarobo ワラタ(^^;; いや、空襲なので笑い事ではないのだけど。 いまどき、台風、大雪くらいは対策はしてあるけれども。および、評価の多様化しているから1日の試験潰しても評価方法はあるのだけど。 ※コロナで試験多めの最終週だけ緊急遠隔騒ぎはあった。 twitter.com/AkimitsuMoc/st… 2023-02-27 10:47:41

    戦時中、留年不可避の数学の試験を乗り切る方法が不謹慎すぎて人間の力強さを感じる
  • 「また知らなくていい日本語を知ってしまった」『我輩は猫である』によれば、せつなさをのあまり出るク○のことを「せつな○」というらしい

    あさく @semakuasaku1 ゲゲゲの鬼太郎で「せつな屁」という言葉が唐突に出てくる話があり、水木先生の創作なのかと思っていたのですが、引用元を見ると普通に使われている言葉だった可能性もあるのかな。 twitter.com/sang_a_spell/s… pic.twitter.com/nhbyECdSkq 2022-10-10 17:13:07

    「また知らなくていい日本語を知ってしまった」『我輩は猫である』によれば、せつなさをのあまり出るク○のことを「せつな○」というらしい
    nagaichi
    nagaichi 2022/10/11
    大昔に読んでるはずだけど、全く覚えがないので、鳥頭によってスルーされたのだろう。
  • 『若草物語』のフランクな新訳が時代背景を無視している?むしろ入門としてはちょうど良い?賛否両論

    リンク 小学館公式サイト 小学館世界J文学館 | 小学館 どんな時代でも色あせない心を震わす「名作」があります。夢、勇気、知恵にあふれ、強いパワーをもった「名作」を今の子どもたちにもっと読んでもらいたい。100年間、子どものに向き合ってきた小学館が今の時代にふさわしいカタチの「名作全集」を作りました。リアル電子書籍でお子さんの“読みたい気持ち”を大事に育てます。 37 users 793

    『若草物語』のフランクな新訳が時代背景を無視している?むしろ入門としてはちょうど良い?賛否両論
  • 近代文学代表する作家・詩人 佐藤春夫 “直筆の草稿”見つかる | NHK

    近代文学を代表する作家で詩人の佐藤春夫が学生時代に書いて文芸誌に掲載された詩の直筆の草稿が見つかりました。専門家は「文学を志す若者だった佐藤の自負がうかがえる貴重な資料だ」としています。 見つかったのは佐藤が1918年に小説「田園の憂」でデビューする前に文芸誌に掲載された「同時代私議」という詩の直筆の草稿です。 佐藤の遺族が保管していた資料の調査を行った東京大学の河野龍也 准教授が、佐藤が慶應義塾大学在学中だった1912年に和歌山県の父親に送った手紙の中に同封されていたのを見つけました。 「同時代私議」は明治天皇に殉じてみずから命を絶った軍人の乃木希典をテーマにした詩で殉死という行動に対する複雑な心情を表現したとされています。 草稿は、同じタイトルですが、評論の文体で書かれていて、乃木の死を、信念を貫くための行動だったと率直に評価したうえで「国士乃木大将の殉死に就いて異常なる興味を感ずる

    近代文学代表する作家・詩人 佐藤春夫 “直筆の草稿”見つかる | NHK
  • 田山花袋の蒲団ってこれ名作なんか?

    あらすじ話すと子持ちオッサン作家が彼氏持ちの若い女弟子にガチ恋して彼氏に嫌がらせしまくった末にラストで女が使ってた布団の匂いを嗅ぐっていう作品なんだが、 読んでて「いやこれ当に名作なんか……?」って思ってしまった。いや当時の作品を今の価値観で判断するのもよくないっていうのはわかってるんだけどね。 こう、志村けんの変なおじさんって変なおじさんだけでは成立しなくて、 「このおじさん、変なんです!」って言ってくれるグラドルやら「なんだキミは!?」って問い詰めるダチョウ倶楽部がいて成立する話じゃん? ツッコミ役っていう客観性がないから「気持ち悪いダメなおじさんを描いたもの」っていう扱いだったのかどうかがよくわからない

    田山花袋の蒲団ってこれ名作なんか?
    nagaichi
    nagaichi 2022/06/14
    文学史で取り上げられる古典というのは、今読んで必ずしも名作とは限らない。時代を画する新境地を開いた代表的作品であることもあり、今となっては陳腐な手法と化していることもあるからだ。
  • NDL Ngram Viewerを使って「私小説」概念の歴史を大づかみしてみた - 日比嘉高研究室

    [目次] 1.文芸用語「私小説」の使用頻度を調べる 2.複数の検索語彙を重ねて表示させる 3.「私小説/心境小説/小説」 4.「私小説/純文学/通俗小説」「通俗小説/大衆小説」 5.「探偵小説/歴史小説/家庭小説/私小説」 6.冷静になってちょっとデータを補正する 7.まとめ〈点と線の文学史〉から〈量の文学史〉へ 言及した文献(年代順) 国会図書館NDL Lab.で、NDL Ngram Viewerというサービスの公開が始まったので、ちょっと使ってみた感想を書く。 が、ちょっとのつもりで書いていたらものすごく長くなってしまった。結論だけ知りたい人は目次から「まとめ 〈点と線の文学史〉から〈量の文学史〉へ」へどうぞ。 lab.ndl.go.jp どんなサービスなのかということは、NDL Lab.のページに簡潔に書いてあるので、そちらをご覧いただくとよいのだけれど、要するに、国会図書館

    NDL Ngram Viewerを使って「私小説」概念の歴史を大づかみしてみた - 日比嘉高研究室
  • 『張赫宙日本語文学選集』――魯迅と並んだ〈世界的〉作家はいかに忘却され隠蔽されたのか?(南富鎭)|じんぶん堂

    記事:作品社 『張赫宙日語文学選集 仁王洞時代』(作品社) 書籍情報はこちら 魯迅に相並んだ「世界的」作家 今はほとんど忘れられているが、張赫宙(ちょう・かくちゅう 1905-1997)は、かつては魯迅と相並ぶアジアを代表する作家と称された。朝鮮人として初めて日文壇にデビューし、宗主国の言語であった日語で植民地期朝鮮の悲惨な現実と多様な人間群像を、自然主義リアリズムで巧みに描き出した。 張赫宙のいくつかの作品は、当時としては珍しく、世界的な広がりを見せていたエスペラント語をはじめ、中国語やポーランド語やチェコ語などにも翻訳紹介された。そうした張の活躍は、第二次世界大戦前のグローバルな連帯の中にいた「弱小民族文学」の朝鮮代表として評価され、「世界文学」の代表格という名声と勢いさえあった。 非難と排除と隠蔽と忘却の朝鮮人作家 第二次世界大戦の終結後、旧弱小民族はそれぞれ自前の近代国民国家

    『張赫宙日本語文学選集』――魯迅と並んだ〈世界的〉作家はいかに忘却され隠蔽されたのか?(南富鎭)|じんぶん堂
  • 解釈、誤解、魔改造~さまざまな作品に影響を与えてきた『ピグマリオン』の変身 - wezzy|ウェジー

    2021.10.16 11:00 解釈、誤解、魔改造~さまざまな作品に影響を与えてきた『ピグマリオン』の変身 オードリー・ヘプバーン主演の映画『マイ・フェア・レディ』(1964)はロマンティックで楽しい作品として世界的に人気があります。1956年初演で映画の原作となった同名の舞台ミュージカルも頻繁に再演されていて、今年の11月に日でも再演される予定です。 アラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウによるミュージカル『マイ・フェア・レディ』の原作は、アイルランドの劇作家ジョージ・バーナード・ショーの戯曲『ピグマリオン』(1913年初演)なのですが、舞台芸術史上でも屈指の誤解や魔改造を経験している作品と言えます。 『ピグマリオン』じたいがもともといろんなお話を取り込んで作られている上、ミュージカルの『マイ・フェア・レディ』は『ピグマリオン』とけっこう違うお話です。さらに『マイ・フェア・レデ

    解釈、誤解、魔改造~さまざまな作品に影響を与えてきた『ピグマリオン』の変身 - wezzy|ウェジー
  • 女性差別で学者になれず絵本作家に 「ピーターラビット」原作者の知られざる素顔 - wezzy|ウェジー

    100年以上も愛されてきた、世界で一番有名なウサギ「ピーターラビット」。イギリス人女性、ビアトリクス・ポターの絵「ピーターラビット」シリーズはなんと世界でこれまでに2億5,000万冊という驚異的な発行部数を記録している。 この絵がハリウッドで初めて映画化されたのは2018年、ウィル・グラック監督の『ピーターラビット』だ。ウサギのピーターや仲間と一緒に住む女性・ビア(ローズ・バーン)はビアトリクス・ポターをイメージし、意図的に時代設定を曖昧にしてタイムレスな物語に仕上げた。この映画は、自然と動物を愛する原作者のメッセージが散りばめられたものとして、世界中で大ヒットした。 続く、2作目『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』が6月25日に公開される。監督は前作同様ウィル・グラック氏が手がけたが、今作ではビアトリクス・ポターの多面性が演出に活かされており、非常に興味深い展開を見せる。 映画

    女性差別で学者になれず絵本作家に 「ピーターラビット」原作者の知られざる素顔 - wezzy|ウェジー
  • 偉大なる通俗作家としての乱歩--そのエロティシズムの構造 - jun-jun1965の日記

    偉大なる通俗作家としての乱歩--そのエロティシズムの構造 小谷野敦 江戸川乱歩・名平井太郎は、一八九四年の生まれである。このことは、二十代がまるごと、僅か十五年の大正時代に収まるということを意味する。芥川龍之介は二歳年長、久米正雄は三つ、室生犀星は五つ上だが、この世代が、大正の文化に触れながら青年期を送った世代であることに注意したいと思う。大正期こそは、昭和につながる様々な「文化」を醸成した時代だったからである。和洋折衷の「アッパー・ミドルクラス」が形成されたのも、この時代である。久米は、大正五年末に夏目漱石が没した後、その長女筆子に「恋」をするが、結局筆子は松岡譲と結婚し、久米は失恋する。いわゆる「破船」事件だが、その「恋」に、良家の令嬢というものへの憧れがあったことは、当時から友人の菊池寛などに指摘されていた。同じ頃、年齢的にはまだ二十歳で、『地上』一作で天才と呼ばれた島田清次郎は、

    偉大なる通俗作家としての乱歩--そのエロティシズムの構造 - jun-jun1965の日記
  • 明治時代のフィクションで遊廓や遊女がどう美化されたのか紹介する - 山下泰平の趣味の方法

    かなり長く(約15000文字)なってしまったので最初にまとめておくと、この記事は『岩見武勇伝』という物語に生じた変化を紹介しながら、『社会の状況が変化すると娯楽物語の内容も変化する』といったことが書かれている。遊廓は登場するが、その実態については触れていない。 岩見重太郎の妹お辻 『岩見武勇伝』は不完全だから語られ続けた お辻が仇討ちの旅に出るまで 侠客の登場 ヒーローになる若松太兵衛、アイドル化するお辻 なぜお辻の扱いに変化が起きたのか 岩見重太郎の妹お辻 今では忘れ去られてしまっているが、かって岩見重太郎と呼ばれるヒーローがいた。 狒狒を殺す岩見重太郎 岩見重太郎・塙団右衛門 玉田玉秀斎 講演 立川文明堂 大正六(一九一七)年 『岩見武勇伝』は主人公の重太郎が父親の仇である広瀬軍蔵を打つため諸国を巡りつつ、狒狒や山賊を退治し、天橋立で百人斬りを達成、ついでに広瀬軍蔵も完璧に殺害、豊臣秀

    明治時代のフィクションで遊廓や遊女がどう美化されたのか紹介する - 山下泰平の趣味の方法
  • 「人生とは無意味なのか?」を問い続けたノーベル賞作家の哲学とは?

    「異邦人」「シーシュポスの神話」などの作品で知られ、ノーベル文学賞を受賞したアルベール・カミュは、「不条理」の哲学を打ち出して注目されたフランスの小説家です。カミュが作品で提示した不条理の考え方とはどういうものなのかについて、さまざまな物事を解説するYouTubeチャンネル「TED-Ed」がムービーで説明しています。 Is life meaningless? And other absurd questions - Nina Medvinskaya - YouTube カミュの生まれたフランス領アルジェリアは、フランスからの入植者と原住民の間で起きた紛争で混乱した情勢にありました。カミュの周りには日常的に暴力が存在していました。 カミュの父親は第一次世界大戦で戦死。カミュが20代後半の時に第二次世界大戦が勃発しましたが、結核を持病として患うカミュは兵士として不適格とされ、アルジェリアでジャ

    「人生とは無意味なのか?」を問い続けたノーベル賞作家の哲学とは?
  • TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題:疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程|髙橋優

    TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題:疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程 (2023年7月8日追記:過去に執筆した文章を読み返し、一部の表現に反省すべき箇所があったと判断したため、文に修正を加えました。) はじめに性産業におけるサービスの提供者とサービスの受益者の相互の軽蔑の度合いは、たいてい、ぼったくりのブティックに予想されるそれよりもはるかに強力である。 (デヴィッド・グレーバー(酒井隆史/芳賀達彦/森田和樹訳)『ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事の理論』岩波書店、2020年、44頁) 2020年9月、TVアニメ『彼女、お借りします』第1期の放送が終了した。作に関する評価は賛否両論の様相を呈しているが、作が雨宮天の代表作として挙げられるべき傑作となったことは否定できないだろう。作が世に問われたことによって、『モンスター娘のいる日常』(2

    TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題:疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程|髙橋優
  • 「教養」についての雑感 - ねずみのすもう

    現代ほど「教養」という言葉がときに称揚され、時にpgrされている時代はないのではないか。 ときは明治大正・旧制高校のエリート教育華やかなりし頃、「教養」はステイタスであった。学生は古今東西の著書を読み漁り、ちょっとイイ感じになった婦女子を「Mädchen」と呼び、森鴎外の「雁」でみるようにいきなり「Silentium!」と叫ぶなどドイツ語、ラテン語にも通じていた。あるいは通じている風が良しとされた。ドイツ浪漫派や、時代が下ってトーマス・マン、ヘッセあたりの大河小説を読破することが人格の陶冶につながるとされ、そうした雰囲気のもと過ごした人々はいずれ有為の人材としてしかるべき待遇を与えられた(らしい。わたしの生まれる半世紀以上前の話なのでよく知らないが)。 こういう、古今東西の古典や語学に通じることが知的人種の証でありカッコイイという風潮は、戦後の1970年頃の学生運動まで続くこととなる。実際

    「教養」についての雑感 - ねずみのすもう
    nagaichi
    nagaichi 2020/10/11
    そのへんはかなりのところオタク的サブカル的視聴体験の蓄積と取り換えられてしまったかと。昔は紙の本に、今はネットに知識を外部アーカイブ化できるけど、ただ検索するにも教養的経験は必要な感もあり。
  • 駒井たろ on Twitter: "竹内結子さんのニュース見て、6月くらいに近代文学の先生が言ってた事思い出した。怖い 「人生は問い詰めると無意味だから、自省しすぎると人は死ぬ。自省がテーマになった近代文学期に自殺した作家が多いのはそのせい。1人でいる時間が増えて、これから自殺者は必ず増える。」"

    竹内結子さんのニュース見て、6月くらいに近代文学の先生が言ってた事思い出した。怖い 「人生は問い詰めると無意味だから、自省しすぎると人は死ぬ。自省がテーマになった近代文学期に自殺した作家が多いのはそのせい。1人でいる時間が増えて、これから自殺者は必ず増える。」

    駒井たろ on Twitter: "竹内結子さんのニュース見て、6月くらいに近代文学の先生が言ってた事思い出した。怖い 「人生は問い詰めると無意味だから、自省しすぎると人は死ぬ。自省がテーマになった近代文学期に自殺した作家が多いのはそのせい。1人でいる時間が増えて、これから自殺者は必ず増える。」"
    nagaichi
    nagaichi 2020/09/30
    古代中国人はそのへんについて「天命を知る」といって誤魔化してたところ、司馬遷が伯夷列伝で「天の道たるの非なるかまた是なるか」と突きつけたわけだが、華麗にスルーして天命意識が士大夫を支え続けた感。