ヤフーの新体制が発足してから約半年がたった。以前よりも10歳以上若返った新経営陣は「爆速」を標榜し、次々と提携や新サービスを発表している。宮坂学社長兼CEO(最高経営責任者)がトップ就任前に宣言していた「現場を解放する」という言葉通り、社内の雰囲気は急速に変わりつつある。就任半年を前に、本人にその手応えを聞いた。 (聞き手は蛯谷 敏=日経ビジネス編集) 就任直前の日経ビジネスのインタビューでは、「現場の解放」「スピード感の復活」を強調していました。 宮坂:やっぱり、現場のことは、現場が一番分かる。その場にいる人間が感じて、考えたことを決められる環境が、スピード感を持って動けるはずなんです。この原則に沿って、今年4月から組織を変えてきました。 その1つが、サービス開発体制の変更です。従来、組織が分かれていた企画・開発・運用の3部門を一体化して、小さなユニットをたくさん作りました。以前までは、