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スマートフォンの無料通信アプリで募った客に当時13歳の女子中学生(14)を引き合わせて児童買春を斡旋したとして、警視庁少年育成課は、児童福祉法違反(淫行させる行為、有害支配)と児童買春・ポルノ禁止法違反(周旋)などの疑いで、住所不定、無職、山下有瑠人(あると)容疑者(21)を逮捕した。 逮捕容疑は平成28年9月ごろ、売春させる目的で女子生徒を友人の30代会社員男=同法違反罪で逮捕=の神奈川県内の自宅に住まわせ、アプリで客を募集。別の30代会社員男=同法違反罪で罰金刑=の横浜市内の自宅でわいせつな行為をさせたとしている。「売春させる目的でなく、家出をしていたので泊めた」などと容疑を否認している。 同課によると、山下容疑者は、同法違反容疑で6月に逮捕された千葉県市川市の三浦一成市議(29)=釈放=と友人にも、この女子生徒を引き合わせて児童買春を斡旋していたとみられる。 山下容疑者と女子生徒は2
教え子の小学生への強制わいせつ容疑で、愛知県警に逮捕された臨時講師の男の公判が名古屋地裁岡崎支部で進んでいる。男は4年前にも別の小学校で性犯罪を起こし、停職処分を受けていた。男が名前を変えたこともあり、情報が共有されなかったという。 男は大田智広被告(30)=愛知県刈谷市。勤務していた同県知立市の市立小学校のトイレで5月、低学年の女子児童にわいせつ行為をした疑いで逮捕、起訴された。その後、別の児童計4人へのわいせつ容疑でも再逮捕されている。8月には懲戒免職処分を受けた。 8月の初公判では起訴内容について、「間違いありません」と認めた。検察側は、証拠調べの中で大田被告が「年少者に性的関心があった」と話したことを明らかにした。 大田被告は、知立の事件の前にも児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童ポルノ提供)の罪で罰金の略式命令を受けていた。埼玉県内の小学校に勤めていた2013年、児童ポルノ画像を
大学生の半数が昨年、セクハラを受けた――。オーストラリア政府の独立機関、豪州人権委員会が1日、こんな調査結果を発表した。性的暴行の被害も過去2年で7%近くに上っていた。キャンパス内や大学関連のイベントの最中に起きた被害も多く、人権委は早急に対策を立てるよう大学側に求めている。 調査は2016年後半に、人権委が豪州の全国39大学の3万人以上の学生を対象に実施。それによると、16年に51%の学生がセクハラを受けていた。そのうち26%がキャンパス内や通学途中、大学が関わるイベントで起きていた。 また、6・9%が15年か16年に少なくとも1度、性的暴行を受けており、1・6%は、大学が関わる状況で被害にあっていた。 公共放送ABCは、中でも首都キャンベラにある国内屈指の名門大学であるオーストラリア国立大(ANU)での大学関連の状況での性的暴行の被害が、国内大学平均の2倍以上の3・5%に上ったことに焦
当時中学2年だった長女(16)に露出度の高い水着を着せ、児童ポルノビデオに出演させたとして、警視庁少年育成課は、児童買春・ポルノ禁止法違反(製造)の疑いで、兵庫県の自営業の父親(46)ら男計4人を逮捕した。 同課によると、他に逮捕されたのは、映像制作会社「サンクチュアリ」社長、秋元哲(さとる)容疑者(47)=東京都江東区新大橋=と、フリーカメラマン、白鳥千里(せんり)容疑者(57)=東京都福生市武蔵野台=ら男3人。 逮捕容疑は、平成27年2月下旬、兵庫県内のマンションで、父親が当時13歳だった長女に透ける素材や極小の水着を着せ、白鳥容疑者が動画を撮影。秋元容疑者らは父親から動画を仕入れ、28~29年、通販サイトを通じDVDなどを販売したとしている。 作品の売上高は約1800万円。父親が「娘の幼少期を台無しにした」と供述するなど、4人とも容疑を認めている。 長女は8~13歳までの約5年間で計
強制わいせつ罪の成立要件について、最高裁が47年前の判例を変更する可能性が高い。実務に与える影響は極めて大きい。そもそもどのような事案であり、何が問題となっているのか、という点について触れてみたい。 【事案の概要と被告人側の主張】 公開されている一審神戸地裁の判決文によれば、次のとおり児童に対する性的虐待の事件だ。 (1) 被告人は、2015年1月、自宅において、保護する立場にあった全裸の7歳女児に対し、自己の陰茎を触らせ、口にくわえさせ、同児の陰部を触り、射精してその精液を同児の顔に付けた(強制わいせつ罪) (2) その際、その状況をスマートフォンで撮影し、124枚の画像データを保存した上で(児童ポルノ製造罪)、それらを知人に送信した(同提供罪)
児相職員が「司法面接」 今回の刑法改正で性暴力の被害者の告訴がなくても、加害者を裁判にかけることができるようになった。しかし、裁判では、被害者が証言を求められることもある。そうすれば、結局、また傷つくのは被害者の自分ではないか。でも泣き寝入りはしたくない--。被害者の苦しい思いを少しでも軽減しようという取り組みが始まっている。【山本有紀、鈴木敦子】 「抵抗し続けました。体をよじらせたり、『やめて』と言ったりしました」
かつて罪を犯した人との出会いをきっかけに、性暴力の被害体験を語り始めた女性がいる。「被害者も、加害者も、世の中から無くしたい」。立場の違いを越え、思いを共有できたことで被害と加害の連鎖を断とうと前に進んでいる。 被害体験を話すようになったのは、大分県在住の工藤千恵さん(45)。8歳の時、塾からの帰り道、50代の男に道を聞かれ、断ると右手首をつかまれた。 「騒いだら殺すぞ」。1キロほど引きずられるように歩かされ、ビニールハウス脇に押し倒された。怖くて声は出ず、涙だけが流れた。警察官数人が男を取り押さえたが、見られてはいけないところを見られた罪悪感に駆られた。 男に襲われたことは、事件翌日には小学校の友人たちに知れ渡っていた。その後、学校では心を貝のように閉ざし、存在を消すように心がけた。中学になると、女性らしくなる体が受け入れられなくなった。大量に薬を飲んだり、仲間と飲酒したり。「むちゃくち
これは、以前担当していたある小児性犯罪者の言葉である。「その常習性と衝動性は他の性倒錯の群を抜いている。好みの子どもを見ると、まるでそれに吸い込まれるように近づいてしまうんだ」。その言葉を一度だって忘れたことはない。だから、筆者は児童への性犯罪を小児性愛と言わずに「小児性犯罪」と明確に呼ぶことにしている。小児性愛というと、どこか子どもを愛しているが故の犯行というニュアンスが強く、以前から違和感を持っていた。合意の有無にかかわらず児童への性的接触や侵入は、愛情ではなく性暴力なのである。 リンさんの遺体が見つかった遺棄現場で手を合わせる人 =4月2日、我孫子市北新田(林修太郎撮影) 2017/04 今年3月、千葉県我孫子市で小学3年生のレェ・ティ・ニャット・リンさん(以下、リンさん)が何者かに殺害された。その後、リンさんが通学していた小学校で保護者会会長をしていた男性が逮捕された。 私も含め、
埼玉県蕨市の市立小学校の男性教諭が、5年生の授業中に「誰だオカマは」などと、性的少数者(LGBTなど)への差別と受け取れる発言をしていたことが分かった。授業があったクラスには実際にLGBTの児童1人が在籍し、児童の保護者が学校に抗議。発言はこの児童に向けたものではなかったが、学校は「配慮を欠いていた」などと謝罪した。 同校や保護者によると、発言があったのは今月12日の社会科の授業。教諭は児童らに向かって「ここにオカマがいるのか。誰だオカマは」などと発言したという。LGBTの児童は帰宅後、保護者に相談。保護者が学校に抗議し、発覚した。学校の調査に対し、教諭は発言を認め「教科書の音読中、男子児童の一人が(女性のように)声色を変えてふざけたので、注意しようと不用意に発言してしまった」と釈明したという。この後、教諭は…
5月29日、東京・霞が関の司法クラブで、28歳の詩織さん(家族の意向から名字は非公表)が記者会見を行った。ジャーナリスト・山口敬之氏からの準強姦被害を訴え、これが不起訴となったことを、検察審査会に不服申し立てするものだった。 彼女の勇気に拍手を送りたい。また、これまで性暴力取材を行ってきた者として、また一連の報道前から詩織さんに話を聞いていた者として、書いておきたいことがある。(※この原稿は彼女に掲載許可をもらっている) 山口氏が安倍政権と距離が近いジャーナリストであり、不起訴に“忖度”があったのではないかという疑惑があることで、会見には大きな注目が集まった。忖度があったのか否かが、大きな関心の一つなのだろう。しかし、この会見にはもう一つ、大きな意味がある。 彼女が、知人(顔見知り)からの被害の告発者であるという点だ。現在、ジャーナリストとして国内外で取材を行う詩織さんは、2015年3月、
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