岩手県滝沢市でアイドルグループAKB48のメンバーら3人が握手会中に切りつけられた事件で、傷害と銃刀法違反の罪に問われた無職梅田悟被告(24)=青森県十和田市=に対し、盛岡地裁は10日、懲役6年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。岡田健彦裁判長は「残忍で一歩間違えれば命さえ奪いかねない危険な犯行だ」と述べた。 判決によると、梅田被告は昨年5月25日午後4時55分ごろ、握手会場でメンバーの川栄(かわえい)李奈さん(19)と入山(いりやま)杏奈さん(19)、男性スタッフを、カッターナイフの替え刃を取り付けたノコギリで次々に切りつけ、重傷を負わせた。 弁護側は、被告は反省しているとして情状酌量を求めたが、岡田裁判長は「責任は重大で、無差別的な傷害事案の中でも非常に重い」と指摘。同じようなイベントが中止になったり、警備の強化を余儀なくされたりしたことに触れ、「社会的影響も軽視できない」と述べた。
悪質商法の被害者が悪質業者を訴えた裁判をめぐり、業者の行方がわからないため裁判所が携帯電話会社に電話番号の名義人や住所などについて照会したのに、電話会社が回答しないのは不当として、東京都内の無職女性(82)がソフトバンクモバイルを相手取り、回答義務の確認を求める訴訟を東京地裁に起こすことが12日、わかった。 ソフトバンクモバイルは捜査機関からの照会には応じているが、同社広報室は「お客様情報の保護の観点から、裁判所の照会には回答していない」としている。 一方、NTTドコモ、KDDIはともに「裁判所の法令に基づいた照会であれば、名義人の氏名や住所は答えている」としている。
東京・秋葉原で2008年6月、17人が死傷した無差別殺傷事件で、殺人や殺人未遂罪などに問われた元派遣社員・加藤智大(ともひろ)被告(28)の公判が25日、東京地裁であり、検察側は「史上まれに見る重大な犯罪で、社会的影響も大きく、命をもって罪を償わせるのが相当」として死刑を求刑した。 公判は、2月9日に弁護側が最終弁論を行い、結審。3月24日に判決が言い渡される。 公判では、加藤被告の犯行時の責任能力が争点となった。検察側は「精神障害は認められない」とした起訴前の精神鑑定の結果や公判での鑑定医の証言などから、「完全な責任能力があったことは明らか」と主張。一方、弁護側は、「心神喪失か心神耗弱だった疑いがあり、責任能力は限定的だった」として刑を軽くするよう訴えている。 起訴状によると、加藤被告は08年6月8日午後0時33分頃、歩行者天国となっていた交差点にトラックで突っ込み、5人をはねた後、ダガ
鹿児島市で昨年6月、老夫婦を殺害したとして、強盗殺人罪などに問われた無職白浜政広被告(71)の裁判員裁判で、鹿児島地裁(平島正道裁判長)は10日、死刑の求刑に対し、無罪を言い渡した。白浜被告は捜査段階から「現場には行っていない」と関与を否認し、無罪を主張していた。裁判員裁判としては、選任手続きから判決までが最長の40日間。無罪主張の被告への死刑求刑は初めてだった。 白浜被告については、昨年6月18日夕から翌朝にかけて、蔵ノ下忠さん(当時91)方に金品を奪う目的で侵入し、忠さんと妻ハツエさん(同87)の頭や顔をスコップで殴って殺害したとして、鹿児島地検が起訴していた。 これまでの裁判員裁判では死刑求刑が5件あり、横浜、仙台、宮崎の各地裁(横浜と仙台は被告側が控訴)で死刑が言い渡されていた。東京地裁は無期懲役だった。 自白などの犯行を直接結びつける証拠はないため、検察側は間接証拠の積み重
看護の心 認められ涙 つめ切り逆転判決 「無罪信じていた」 上田さん、深く一礼 2010年9月16日 13:54 カテゴリー:社会 九州 > 福岡 上田里美元看護課長に逆転無罪が言い渡され、喜ぶ支援者たち=16日午前10時半すぎ、福岡高裁前(撮影・佐藤雄太朗) 認知症のお年寄りのつめを看護師が切り、けがをさせてしまったのはケアか犯罪か。逮捕から3年2カ月。全国の医療界も注視した元病院看護課長上田里美被告(44)の控訴審判決は「看護目的でなされたことであり必要性があった」と明快に無罪を言い渡した。捜査段階で、いったんは容疑を認めたとされる供述調書も信用できないと退けた。容疑すべてをぬぐい去る福岡高裁の判断に、元看護課長は手で顔を覆った。 「一審判決を破棄する。被告人は無罪」。主文を読み上げる陶山博生裁判長に、上田元看護課長は深く一礼した。かたずをのんで見守る傍聴席からは拍手と歓声が上がった
林野庁や旧北海道開発庁を舞台にした汚職事件で、受託収賄やあっせん収賄など4つの罪に問われた、「新党大地」代表の衆院議員、鈴木宗男被告(62)の上告審で、最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は、鈴木被告側の上告を棄却する決定をした。懲役2年、追徴金1100万円の実刑判決とした1、2審判決が確定する。決定は7日付。 決定が送達されてから3日間は、異議を申し立てることができる。鈴木被告側が異議を申し立てないか、最高裁が異議を棄却することで、確定。確定すれば、国会法と公職選挙法の規定により議員を失職し、収監される。こうした規定で現職国会議員が失職するのはゼネコン汚職事件にからみ、平成15年にあっせん収賄罪で実刑が確定した元建設相、中村喜四郎衆院議員(61)以来。 裁判を通じて鈴木被告側は一貫して無罪を主張。上告審でも鈴木被告側は受託収賄罪は成立しないなどと主張した。 しかし、同小法廷は「北海道開発庁
判決後、記者会見場で不当判決と訴える(左から)グリーンピース・インターナショナルのクミ・ナイドゥ事務局長、佐藤潤一被告、鈴木徹被告=6日、青森市長島1丁目、小宮路勝撮影 環境NGO「グリーンピース・ジャパン」(GPJ)のメンバー2人が青森市内の運送会社から鯨肉を持ち出し逮捕された窃盗事件。青森地裁は6日、2人に執行猶予付き有罪の判決を下した。「横領」を告発するという目的によって、窃盗が正当行為と認められるか。法廷を白熱させた裁判は、判決を不服とする被告側の控訴で第2ラウンドに引き継がれる。 判決言い渡し20分前の午後1時40分、青森地裁前に佐藤潤一(33)と鈴木徹(43)両被告が黒いスーツ姿で姿を現した。 「知る権利はゆずれない」と書いたGPJの横断幕の前で佐藤被告は「知る権利を守り、市民が自由にものを言える社会になるかの岐路になる裁判」と約40人の報道陣に話し、地裁の建物に入った。 「主
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