実際の症例から 今回は太融寺町谷口医院(以下「谷口医院」)で診療したB型肝炎の症例について紹介したいと思います(ただし、本人が特定できないように似たような症例を組み合わせてまとめています。もしも似たような人を身近に知っていたとしてもそれは単なる偶然だと考えてください)。 【症例1】40代男性 販売職 献血をおこなった数週間後に「B型肝炎の可能性がある」という通知が届いたとのことで会社の近くにある谷口医院を受診。採血をおこなうとHBs抗原がわずかに陽性。精密検査から急性B型肝炎確定。 この症例が興味深いのは感染した直後に献血に行っている、ということです。日赤の検査結果をみるとHBs抗原が陰性で、HBV-DNAが陽性。これは感染して間もないことを示しています。 このような患者さんを診察したときには治療だけではなく感染経路を特定し他に検査すべき人がいないかを確認しなければなりません。1年前に奥さ