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書評に関するytnのブックマーク (12)

  • 東京という限界集落を生きる彼女たち——『東京タラレバ娘』(東村アキコ) | nelja

    いわゆる女性マンガにおいて、独身アラサー/アラフォーというテーマはここ数年(といってももう5年以上の単位で)定番のひとつになっている。シリアスに現実を描き出そうとするものもあれば、コメディとして描くものもあるし、その年齢層向けに少女マンガ的な夢を与え直そうとするアプローチもある。作家でいえば、西炯子がいて、渡辺ペコがいて、今ど真ん中にはたぶん鳥飼茜がいる。鴨居まさねや入江喜和も大きな枠組みでは周辺にいる。 いずれにしても、「アラサー(以上)・独身」は今の女性向けマンガにおいてひとつの重要な視点になった。普遍的、とまではいえないだろうけれど、少なくとも10年近く、あるいはそれ以上にわたって、このテーマが現実社会で不安や痛みの源泉として存在し続けているのは間違いない。「女の子」の次のステップが伝統的に「」であり「母」であった社会で、「女の子」を卒業しつつ、でも母でもない女性が、自分の理想を

    ytn
    ytn 2015/08/15
    面白い。都市社会学的レビュー。でも黒髪メガネだけは旧中間層で、家・店の周りに「地元」があるという点で、他の二人とは実はかなり違う立ち位置にいるはずだと感じてる。
  • ララビアータ:井上達夫氏の新著と憲法論 - livedoor Blog(ブログ)

    井上達夫氏から、新著『リベラルのことは嫌いでも、リベラリズムは嫌いにならないでください』(毎日新聞出版)をお送りいただいた。その内容についての評価は、時局がら厳しくならざるを得ない。ここでは厳密な書評というより、時局論として限定的な批評をしたい。事態はそれほど切迫しているからである。それ故、問題を憲法9条の問題に絞って論じることにする。 全体として、政治的センスの欠けた空論という印象である。ひょっとしたら、「リアリティ」に流されて規範的議論に欠けがちな我が国の論争状況において、わざとそうふるまっているのかと錯覚してしまうほどである。 憲法9条についての空論――それはその歴史的沿革を無視して条文だけに拘泥することによる。解釈の対立が生ずる場合、憲法の精神(憲法の政治哲学)に立ち返って、参照することが必要である。 ところが日国憲法の場合、難しい問題がある。一つは戦争放棄であり、もう一つが天皇

  • 坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期

    5月11 坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 カテゴリ:政治・経済9点 サブタイトルは「社会的選択理論とは何か」。単純な多数決の問題点を指摘し、その代替案、さらには多数決に依拠している現在の政治のこれからのあり方を問う非常に面白いになっています。 個人的にこのが素晴らしいと思った理由は2つあって、それは(1)社会的選択理論を初歩から丁寧かつ明晰に説明している点、(2)明晰であるがゆえに著者との根源的な政治観や人間観の違いが明らかになって政治に対する認識がより深まった点、の2点です。 まずは(1)の部分から。 社会的選択理論の入門書というと、佐伯胖の『「きめ方」の論理』あたりが有名だと思いますが(佐伯胖のでは「社会的決定理論」となっている)、さすがにもう35年も前のですし、何よりも300ページ近い、それなりに専門的なです。 また、社会的選択理論に触れたの中には、いきなり「

    坂井豊貴『多数決を疑う』(岩波新書) 9点 : 山下ゆの新書ランキング Blogスタイル第2期
  • 鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ』(NHK出版)読書会についての辻大介さんの考察(2013.09.30)  #kansai_ct #life954

    文化系トークラジオLife P(長谷川裕) @Life954 【関西クラスタ・GACCOH・文化系トークラジオ Life 共催 /鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ』読書会】トークセッション部分をPodcast配信しました。 http://t.co/lmcFeZfXTf #life954 2013-10-05 08:00:59 D Tsuji @tsujidai 一昨日、関西クラスタ・GACCOH・文化系トークラジオ Life 共催 /鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ』読書会に行ってまいりました。当日朝に申し込んだので立ち見覚悟でしたが、第2部のトークセッションにまで加えていただき恐縮でした。 #kansai_ct #life954 2013-09-30 21:31:11

    鈴木謙介『ウェブ社会のゆくえ』(NHK出版)読書会についての辻大介さんの考察(2013.09.30)  #kansai_ct #life954
  • 【書評/感想】世界中の宗教観をそこにおいてきた!/「世界がわかる宗教社会学入門」 - マトリョーシカ的日常

    宗教を嫌う日人 世界がわかる宗教社会学入門 (ちくま文庫) 日人は宗教が嫌いだ。どの宗派がというわけではなく宗教全般が嫌いなのだ。あなたは何を信じますかと聞かれるとびくっと肩が震えてその人とは距離を置きたくなってしまう。なんとなく怪しいぼんやりと危ないちょっぴり怖い。日人の宗教観はそんなところだろう。 それではいけないと気づいた。いまや時代は全世界グローバルオーバーネットワークであらゆる人々と付き合っていかなければいけない。人を知るには彼らのバックグラウンドを理解する必要が出てくる。宗教は彼らの価値観の根底を担っているのだ。学ばねば。 世界中の宗教のことをざっくり書いてある文庫が欲しいなといつもの生協に行った。簡単に見つかるわけないかと思いかけたその時ついに僕は発見した。それは言い過ぎたが宗教で背表紙検索をかけていたら引っかかった。宗教社会学入門。東工大の講義のレジュメをにした形

    【書評/感想】世界中の宗教観をそこにおいてきた!/「世界がわかる宗教社会学入門」 - マトリョーシカ的日常
  • 近森他編『無印都市の社会学』:社会学の「フィールドワーク」って、小学生の観察日記ですか。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」

    無印都市の社会学: どこにでもある日常空間をフィールドワークする 作者: 近森高明,工藤保則出版社/メーカー: 法律文化社発売日: 2013/08/21メディア: 単行この商品を含むブログ (4件) を見る コンビニとかショッピングモールとか家電量販店、パチンコ屋、ファッションブランド店を社会学的にフィールドワークしました、という。でも、その「フィールドワーク」の大半が、「行ってみてなんとなく感じました」というだけなのね。 たとえばパチンコ屋にいったら、「周囲のプレーヤーや台をまじまじと見つめることは『パチンコ店のマナーにおいては重大なタブーである』」そうな(p.116)。ふーん、これってどうやって確認したの? アンケート? トラブルの記録でもあるのか? 何もない。なんとなく著者がそう思うということらしい。屋でも人が見ているを後ろからじーっと見たり、公衆便所でも人がションベンしてる

    近森他編『無印都市の社会学』:社会学の「フィールドワーク」って、小学生の観察日記ですか。 - 山形浩生 の「経済のトリセツ」
  • 【書評】北条かや『キャバ嬢の社会学』 (星海社新書) - king-biscuit WORKS

    *1 キャバ嬢の社会学 (星海社新書) 作者:北条 かや発売日: 2014/02/26メディア: 新書 「新書」というパッケージが書店の書棚の多くを占めるようになったのは、ここ10年くらいのことでしょうか。それまでの「文庫」と同等、いや、どうかするとそれ以上に大きな面積を占有していたりする。版元もそれまでの新書の老舗だけでなく新規参入おびただしく、中身についてもまた、かつての新書のイメージからすると場違いと感じてしまうような領域にまで広がっています。 書もそんないまどきの新書パッケージならでは、の一冊。話題にもなり、それなりに売れもしているのでしょう。版元もまた、ラノベなどを糸口に若い世代の書き手を使ってweb展開をしてきた講談社のいわば別働隊。新書についても旧来の新書らしからぬテーマや切り口のものに意欲的に挑戦してきている会社。良くも悪くもいまどきのそういう「新書」のあるひとつの典型、

  • 吉原花魁日記を読む--恥ずべき過去の売春制度 : アゴラ - ライブドアブログ

    社会・一般 吉原花魁日記を読む--恥ずべき過去の売春制度 性風俗産業、男女での捉え方の違い ネットは知らない世界を見せてくれる。アダルトビデオに私は(比較してないがおそらく)普通の男性よりは少ない程度で世話になったが、詳しくはなく、出演した女性のことを深く考えたことはなかった。単なる動く「絵」にすぎなかった。 ところが「やまぐちりく」という20歳のAV女優が、自分の引退表明のブログで、苦しみを綴っていることを知った。 興味を持ち、彼女の素性を検索した。当かどうかは確認できないが、痛々しいものだ。この女性は、実姉と共演する形でAVに出演。姉はAKB48が売れないときのメンバーで、精神疲労により辞めたという。父は教師。ネットの噂では、母親が事業に失敗して借金の肩代わりとして姉妹でAV出演した。「マルチタレントになりたい」と初出演のAVで語っていたそうだ。少女を利用し、その夢をネタにする

  • マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー

    お金0.0 / ビットコインが★なくなりました』第9話 2018年09月28日 あなたは1000万円盗まれたらどうしますか? 役者を目指す若者「出野達也」は、思いつきで仮想通貨取引を始めた。 家族に300万円を借金して、全額投資。 瞬く間に増えるお金、豪遊に次ぐ豪遊─...

    マンガ新聞 - 漫画の記事・無料連載・新刊情報・おすすめ漫画レビュー
    ytn
    ytn 2014/08/19
    すごくよいレビューの書き方だと思った。フォーカスすべきポイントを決めウチで書いてるし、なにより読みたいと思わせてくれる。
  • 偶然を愛する?――東浩紀『弱いつながり』書評 : En-Soph

    【エン-ソフ】は、言論と、様々なオピニオンのためのウェブ・スペースです。「不均質な人的集合による、不均質な集合知の場」を目指して、2012年4月から活動を開始しています。≫詳細 ・『弱いつながり』は素晴らしい 誤解を回避するために、最初にベタ褒めしておこう。東浩紀の新刊『弱いつながり――検索ワードを探す旅』(幻冬舎、2014・7)は素晴らしいである。今年下半期の人文系書籍のなかで最大の一作であろうことは間違いない。いや、今年の人文知におけるひとつの事件だとさえいえる。東浩紀というと、博論=主著『存在論的、郵便的』の硬く難しい文章によって、小難しい人だと思っている読者などもいるかもしれないが、書のリーダビリティはその凝り固まったイメージを一新させるだろう。そして、何より、単に読みやすいだけでなく、『弱いつながり』は著者自身が長年積み上げてきた理論(デリダ研究)と実践(株式会社ゲンロンで

    偶然を愛する?――東浩紀『弱いつながり』書評 : En-Soph
    ytn
    ytn 2014/08/04
    "東浩紀というと、博論=主著『存在論的、郵便的』の硬く難しい文章によって、小難しい人だと思っている読者などもいるかもしれないが"思ってねーよwむしろ動ポモとかツイッターの印象のほうが強いだろw
  • 書評『ゲーム・レジスタンス』 - AUTOMATON

    書は、2008年に交通事故で30歳という若さで他界したゲームライター原田勝彦氏の生前の記事を集めた原稿集である。ゲーム関連のライターとしては若手と言えるため、原田勝彦氏の名前を聞いたことがある人はそれほどいないだろう。しかしながら、インターネット世代のゲーマーなら、彼が運営していた「9bit confusion」というブログを一度は見たことがあるのではないだろうか。 収録されている記事はおもに『ユーズド・ゲームズ』、『ナイスゲームズ』、『ゲームサイド』といった雑誌のものだ。書も同じ版元であるマイクロマガジン社から刊行されている。内容としては、まず書の名前に冠されている連載コラム「ゲーム・レジスタンス」(2000~2008年)、編集部とライターがひとつの作品を紹介する「Best Games」(1999~2006年)、その他の単発特集と対談、さらにそれぞれの雑誌の編集後記、執筆記事一覧が

    書評『ゲーム・レジスタンス』 - AUTOMATON
  • 【読書感想】テキヤはどこからやってくるのか? 露店商いの近現代を辿る ☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    テキヤはどこからやってくるのか? 露店商いの近現代を辿る (光文社新書) 作者: 厚香苗出版社/メーカー: 光文社発売日: 2014/04/17メディア: 新書この商品を含むブログ (13件) を見る 内容紹介 陽のあたる場所から ちょっと引っ込んでいるような、 そんな社会的ポジションを 保ってきた日の露店商の、仕事と伝承。 ◎ 内容紹介 浮かれた気分の人びとが集まるところには、どこからともなく商人がやってくる。 ヤキソバを焼くソースの匂いや派手な色彩の露店は、私たちをいつもとは違う心持ちにしてくれる。 そんな祝祭空間で生計を立てている露店商たちが書の主人公である。(「はじめに」より) 主な舞台は東京の下町。そのあたりでは伝統的な露店商を「テキヤさん」と呼んでいる。 「親分子分関係」や「なわばり」など、独特の慣行を持つ彼ら・彼女らはどのように生き、生計を立て、商売を営んでいるのか――。

    【読書感想】テキヤはどこからやってくるのか? 露店商いの近現代を辿る ☆☆☆ - 琥珀色の戯言
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