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ブラックブロガーと小説に関するDelete_Allのブックマーク (5)

  • いつかのメリークリローソン - ACID TANK

    思うにamazonの商品のローソン受取ってやつは便利だが、ローソンに行くといらんもんを買ってしまう罠が我々(そう、俺とお前だ)を待ち受けている。寒い。風が。気温が。寒い。つまり。人肌恋しい。誰だって寂しい。そんな夜に俺に寄り添うのが中華まんだろう。そしてキン肉まん。ローソンにはキン肉まんという商品が売ってある。このネーミング!肉まんは110円。キン肉まんは150円。つまり高級な肉まんってことだ。その店員は若い女の子だった。ちょっとぽっちゃりした茶髪の(おそらく)女子高生だ。俺はレイコと命名した。レイコ、お前はどこにいる。ローソンにいる。お前は何をしている。俺がキン肉まんをくれと言えば、お前はキン肉まんを渡すのか。そうだ。それが、お前だ。レイコ。うぉん。お前の仕事は、つまり、そういうことだ。「き、き、き、き、き、キン肉まん、いっちょう!」「…はい」いっちょうと惜しげもなく声をあげた俺も俺だが

  • ストーカー事件 - ACID TANK

    ランちゃんはおとなしいし、地味だったので、現金な僕は彼女の存在をさほど気にしたことがなかった。僕はサークルだとミキちゃんやカナちゃんやマキちゃんと手をつないだりジュースを回し飲みしたりすることで満足していたし、家に帰れば裕子のおっぱいをつついたり、あそこを触ったりして楽しんでいたので、ランちゃんには一切興味がなかった。そんな暇はなかった。「俺のストライクゾーンは無限大だ」と豪語する広瀬は、僕に「ランちゃんの秘めたポテンシャル」をよく力説していたが、僕は耳を貸すこともしなかった。繰り返すが、そんな暇はなかったのだ。 大学三年の夏休みに広瀬が「共産主義思想の復権による革命的大学再生活動」に突然かぶれてサークルによりつかなくなったころ、僕は自分の仕事に打ち込んでいた。代表だの渉外マネージャーだのといっためんどくさそうな役割を回避していた僕に与えられた役割は定期演奏会のポスター作成係だった。スタッ

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    Delete_All 2008/10/30
    な ん だ こ れ は
  • みっちゃんの名器 - ACID TANK

    「よく名器って言うやんか」「俺は言わんし聞かんけどエロとかには書いてあるな」「いや、実在するんよ」「はあ。まるでやったみたいやないすか」「うん。みっちゃん」「えええ!!金子先輩は?」「実習で地元の丸亀。ちゅーか金子先輩んちで」「ちょ、マジで!?」「マジで」僕は高木の話に驚きながらも月見うどんの生卵をつぶして、だし汁に溶けないように、黄身をうまく麺にだけからめて、じゅるじゅるじゅるっと一気に麺ごと吸い込んだ。バイパス沿いのなか卯で僕たちの大声は店内に響き渡るが誰も気にしてる様子はなかった。外はトラックがビュンビュン走っているが、店内は静かだ、僕たち以外は。当時、僕と高木透はI大の三年生で同じ交響楽団のメンバーだった。執行部の最後の仕事であった定期演奏会が終わって二週間が過ぎ、まったくもってのんびりした日々を過ごしていた。大学は冬休みで、まじめな連中は就職活動に取り掛かっていたが、僕はとても

  • 直子のこと(第一話) - ACID TANK

    「なんか最近メールの返信、てきとうじゃない?」カチンと来た。広樹の言い方には嫌味な悪意があった。後で思えば、それはきっとわざとだったのだけれど、私は頭に来て言葉が止まらなくなった。私と広樹の口論が一時間ほど続いて、私は一方ではこんなくだらない口喧嘩で出てくるどうでもいい理屈なんて、結局私達の生活には何の意味もないのに、はやく終わりにしたいと、心底うんざりしていた。そして、もう一方では目の前の広樹が憎くてたまらなくて、相手の言葉尻を捕らえ、理論の欠陥を探して、揚げ足を取って、なんとか相手を言い負かそうとやっきになっていた。口論が二時間に達しようかというときに、私はなんで広樹が話にうまく落としどころを見つけてくれようとしないのか、いぶかしがっていた。広樹を口汚くののしりながらも、それが不審だった。いつ喧嘩したって、それは広樹の役目だった。なんで終わらせようとしてくれないのだろうと思う私は、その

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    Delete_All 2008/09/28
    新たな春樹チルドレンの誕生!
  • 凪の女 - ACID TANK

    「別に宗介に謝ってもらわなくっていいし」ひまわり記念病院の3階の個室301号でクミコは僕の手を握りながらつぶやいた。「宗介はいつも謝ってばかり、あの津波の時から。いつだって自分を責めてるのね」僕は何も言わなかった。僕らが5歳のときのあの大津波は死者153名行方不明者382名を出す戦後史としては最大の惨事になった。「誰だってより良く生きたいと思ってるの。それに津波は宗介のせいじゃないじゃない。あんまり自分を責めないで、何もなかったようにそう思えばいいの。みんなだって何も知らないんだから。自然災害よ。あの娘のことだって、はっきり言って人の力や知恵が及びうるような事じゃないじゃない。事故なのよ、神さまが起こした事故」クミコは絶対にポニョの名前を呼ぼうとはしない。「よそう。その話は何度もしただろ。それに僕だって僕のせいじゃないって思ってるよ。でもさ、500人以上も死んだんだよ。忘れることはできない

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    Delete_All 2008/09/21
    !おどろくほどセンチで歪。黒人さんの新たな一面だ…。
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