さて、突然ですが、みなさんの青春の象徴ってなんですか。いろいろあるでしょうね、恋です愛ですオナニーですと、そりゃ人によっていろいろあるのでしょうが、僕にとってそれは間違いなく、鼻の脂であります。鼻の頭をぐっと上に押さえると小鼻のあたりからにゅううと出てくる白い脂なのです。あんなことをして何かいいことがあるわけもなくまったく悪い結果しか生まないというのに、僕はオナニーと同じ頻度でそれをにゅう、にゅうう、と出していました。 さて、ありゃいったい何が出ているのか。そりゃ決まっています、もちろんそれこそが僕のもつ劣等感であり自負心であり性的衝動であり、汚いものがあまりに多すぎて、それらがそぎ落とされたきれいな世界へと通じる道を阻んでしまっているものだから、仕方なくその世界を幻想であると決め込むものの、結局その世界の現れなしには生きられず、とにかく手っ取り早く手の届くところへ、そのきれいなものである