交尾ができないオスのデッキー(推定44)の子孫を残そう――。多摩動物公園(東京都日野市)で、チンパンジーの人工授精に成功した。出産は5月後半~6月中旬ごろを予定する。2016年から始まった取り組みがうまくいくよう職員が見守っている。 【写真】「動物園、におい何とかして」 届いた意見、園長の答え 人間でいう中年のデッキーは交尾の仕方が分からない。おそらく野生だったが、推定2歳の時から鹿児島県の動物園で育てられた。園によると、人の手で育てられた動物は交尾の方法を学ばずに成長し、自然交配ができなくなることがあるという。 04年に多摩動物公園に来てから、一度も繁殖しなかった。動物園では種を保存するため、血縁に偏りが生じないようになるべく多くの遺伝子を均等に次世代に残していくことが求められる。このためデッキーの子孫を残そうと人工授精の挑戦が始まった。 飼育係や獣医師、繁殖の調査や研究をする職員らでチ
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