内容『常用漢字表』って知っていますか? そう聞かれれば,ほとんどの人は「知っている」と答えると思います。では,そこにどんな漢字が入っていて,何のために作られたのか? そこまで聞かれると,答えられる人はそんなに多くないでしょう。知っているようで,実は知らない。それが常用漢字表の現実かもしれません。 現在の常用漢字表は,1981 年(昭和 56 年)に公布された 1945 字からなっていますが,現在,情報化時代に対応する国の新しい漢字政策の一部として,その見直しが進められています。 今春,『「新常用漢字表(仮称)」に関する試案』が文化審議会国語分科会漢字小委員会でまとめられ,広く一般に意見を募集しました。この 10 月には再び意見募集が行われ,来年 2 月に最終答申が出されることになっています。 今回は,常用漢字表見直しの審議を当初からウォッチしてこられたフリーライターの小形克宏さんに,新しい