本当はたまった献本を先に紹介しなければいけないのですが、どうかあと一冊、この本についてだけは書かせてください。 最近読んだ中で、まぎれもなく一番読んでよかった本です。 『街場の教育論』 「教育」というテーマの本でありながら、仕事にも人生にも効く「学び」を得たように思います。 中でも、これから紹介するのは、僕の生業である「編集」に通じる話です。 (「学び」の基本は)自分が何を知らないのか、何ができないのかを適切に言語化する。その答えを知っていそうな人、その答えにたどりつける道筋を教えてくれそうな人を探り当てる。そして、その人が「答えを教えてもいいような気にさせる」こと。 それだけです。 (中略) 道を進んでいたら、前方に扉があった。そこを通らないと先に進めない。でも、施錠してある。とんとんとノックをしたら、扉の向こうから「合言葉は?」と訊かれた。さて、どうするか。 「学び」とは何かということ