大切な人に気持ちを伝えるとき、やさしい心遣いを受け取ったとき、私の手の中にはいつも、あるお菓子がありました。それは、チョコレート。相手のことを考えながら、選んだり、食べたりする時間も幸せですよね。 誰かが幸せを手に取る瞬間が、作り手の未来にもつながっていくように。そんな願いとともに生まれたチョコレートがあります。 「久遠(くおん)チョコレート」は、主に障害のある人たちがショコラティエとなり、日本中においしさを届けているチョコレートブランドです。全国の福祉事業所と力を合わせて、障害のある人たちが社会で活躍する場を作りつづけてきました。 今回紹介する「久遠チョコレート熊本店」で働いているのは、病気や対人関係への不安、不登校などの挫折経験がある若者たち。でも、チョコレートに向き合うときの姿勢はいつだって、一人前のショコラティエです。 チョコレートで未来に笑顔を増やしたいから。それは食べる人に限り