主力商品の薄皮の酒まんじゅうが名古屋土産の定番として知られる和菓子の老舗「納屋橋饅頭(まんじゅう)本店」(名古屋市中村区名駅5)が昨年末から休業し、営業再開のめどが立っていないことが分かった。 同社は1886(明治19)年、市の中心を流れる堀川にかかる納屋橋の近くでまんじゅう店「伊勢屋」として開業。1913(大正2)年、橋が現在の鉄骨アーチ状に改築された際、創業家の夫婦三世代が渡り初めの儀式に選ばれたことから屋号を「納屋橋饅頭」に改めた。現在の三輪芳久代表で5代目を数える。 市の中央を東西に走る広小路通沿いにある店舗は24日、終日カーテンが下りたまま。店内にいた女性従業員の1人は「代表が体調を崩して昨年12月23日から休んでいる。店を閉めるとは聞いていない」と説明。商品の陳列棚は空で、額などの壁飾りも取り外された状態だった。 商品の納屋橋まんじゅうは、同社からのれん分けした別経営の「