米州開発銀行(IDB)は16日、死者21万人を超えるともされるハイチ大地震の復興費用は最大で140億ドル(約1兆2600億円)近くに上るとの試算を発表した。同国の年間国内総生産(GDP)の2倍相当の額で、IDBは人口や経済規模に照らし「近年では最も甚大な被害をもたらした自然災害」とした。 IDBは死者・不明者数を20万〜25万人と想定した上で、少なく見積もって81億ドル、最大で139億ドルと算出した。 IDBは過去約40年間に起きた他の自然災害も分析し、被災後、10年間は1人当たりのGDPが最大30%減になった例もあると指摘。ハイチの復興には支援国・機関の効率的な協調が必要などとしている。(共同)