戦時中に青森、秋田両県にまたがる十和田湖に墜落した旧日本陸軍の練習機とみられる飛行機が5日、引き揚げられ、主翼と胴体に日の丸が描かれた銀色の機体が約70年ぶりに、地上に姿を現した。 航空史などを研究する青森県立三沢航空科学館の大柳繁造館長(79)ら有志のグループが引き揚げた。大柳館長によると、機体は、旧陸軍が訓練や輸送に使った「一式双発高等練習機」で、全長12メートル、翼幅18メートルのジュラルミン製。記録や証言などから1943年に秋田県能代市から青森県八戸市に向けて飛行中、墜落したとみられる。戦時中に約1300機が製造されたが、国内での現存は確認されていないという。 機体は2010年8月、湖底地形の調査中、水深約60メートルの湖底で偶然見つかった。ほぼ原形のままだったため、大柳館長らが「歴史的価値が高い」として、11年3月に引き揚げを試みたものの、断念していた。
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