山形市の市川昭男市長は15日の定例記者会見で、認可保育所などに入れない「待機児童」が今月1日現在でゼロになったことを正式に発表した。市川市長は「今後、保育所への需要が増大することが見込まれる」と述べたうえで、「永遠にゼロとは言い切れない段階だが、定員の増加など努力していく」と語った。 同市の昨年4月1日現在の待機児童は46人。市川市長は昨年度、認可保育所の定員を120人増やしたうえ、家庭で子どもを預かる「保育ママ」を17人(受け入れ定数84人)から20人(同98人)に増やしたことなどを挙げ、「ハード・ソフト両面で受け入れ枠の拡大に重点的に取り組んできた」と成果を強調した。 これから入所を希望する人への対応について、市長は「10月1日現在での集計値もゼロにしたい」と述べ、来年春までに民間保育所の新設などで定員が120人増える点を挙げた。