宇宙科学技術の研究・開発を行う民間企業や大学に資金を交付する「宇宙戦略基金」を創設する改定宇宙航空研究開発機構(JAXA)法が29日、参院本会議で、自民、公明、維新、国民などの賛成多数で可決、成立しました。 日本共産党、立憲民主党などは反対しました。共産党の吉良よし子議員は同日の参院文教科学委員会で、昨年末の「国家安全保障戦略」に基づき策定し、同改定法の基礎となった6月の「宇宙基本計画」に「民間の宇宙技術の防衛への活用」「官民による協力強化」を明記するなど「宇宙技術の軍事利用を推進することが、『宇宙戦略基金』の重要な目的のひとつではないか」とただしました。盛山正仁文科相は、「安保にも貢献することはありうる」と認めました。 吉良氏は、「宇宙基本計画」に防衛力の抜本的強化のためと位置付ける「情報収集衛星」について質問。安田浩己内閣衛星情報センター次長は、「1998年の導入からこれまで累計1兆7