宇宙航空研究開発機構(JAXA)は29日、目に見えない放射性物質による汚染状況を可視化できる特殊なカメラを開発したと発表した。人工衛星に搭載する高性能なカメラを改良、放射線の強さによって画像上に色分けして表示する。2月に福島県で実証実験をし、効率的な除染に活用できることを確認した。2014年に打ち上げ予定のエックス線天文衛星に搭載し、宇宙空間で降り注ぐガンマ線をとらえる「半導体コンプトンカメラ
独立行政法人物質・材料研究機構 独立行政法人 科学技術振興機構 国立大学法人 大阪大学 国立大学法人 東京大学 NIMS国際ナノアーキテクトニクス拠点は、大阪大学、ならびに東京大学の研究グループと共同で、従来の100万分の1の消費電力で、演算も記憶も行うことが可能な新しいトランジスタ「アトムトランジスタ」の開発に成功した。 独立行政法人物質・材料研究機構 (理事長 : 潮田 資勝) 国際ナノアーキテクトニクス研究拠点 (拠点長 : 青野 正和) の 長谷川 剛 主任研究者らのグループは、大阪大学大学院理学研究科の小川 琢治教授、ならびに東京大学大学院工学系研究科の山口 周教授らの研究グループと共同で、従来の100万分の1の消費電力で、演算も記憶も行うことが可能な新しいトランジスタ「アトムトランジスタ」の開発に成功した。状態を保持できる (記憶する) 演算素子は、起動時間ゼロのPC (パーソ
前の記事 「5000万年前の昆虫」700種以上を発見 何でもつかめて操作できる、新発想のロボット(動画) 2010年10月27日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) フィードサイエンス・テクノロジー Laura Sanders Video:Vimeo.com/John Amend 指は無いのに、どのような形でもつかむことができるうえ、水を注ぐ、ペンで書くなどの動作もできるロボットが発表された。全く新しい発想で作られている。 動画にあるシンプルなロボットは、コーヒーかすと電気掃除機で作られているが、コーヒーかすに限らず、クスクス[小麦粉から作る粒状の粉食]や砂といった他の粒子も利用できると、研究チームの一員であるシカゴ大学のEric Brown氏は述べる。研究論文は、オンライン版の『Proceedings of the National Academy of Sci
ブラザー工業は、網膜に光を当てて映像を映す、眼鏡型の網膜走査ディスプレイ(RID:Retinal Imaging Display)を2010年に発売する計画だ。まずは法人向けに展開し、ディスプレイに回路図を投影しながら工事したり、カルテを映しながら手術するといった利用を見込んでいる。 9月4日に東京で開いたプライベートショー「Brother World JAPAN 2008」(東京国際フォーラム)でモックアップを展示した。 RIDは、目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速に動かすことによる残像効果を利用し、網膜に映像を投影する技術。 従来のヘッドマウントディスプレイと異なり、目に直接光を当てるため、小型液晶ディスプレイなどはなく、眼鏡型といってもレンズもない。目の前にあるのは透過型の反射板だけ。映像の向こうには外の景色が透けて見える。 眼鏡に装着する投影部は25グラムと軽く
手に持った棒で画面の中の“電脳メイド”をつついて反応を楽しんだり、その姿を様々な角度から眺めたりして楽しめる「電脳フィギュア ARis(アリス)」という製品を、ゲームベンチャー・芸者東京エンターテインメント(東京都文京区)が今秋発売する。「バーチャルなフィギュアを現実世界に登場させる、世界初の一般向け拡張現実(Augmented Reality)エンタメソフトウェア」としている。 1.5センチ角のプラスチック製「電脳キューブ」と、キューブを先端に付けた長さ10センチの「電脳スティック」で構成。さらにWebカメラと、無償配布する専用ソフト(Windows用)が必要だ。 PCにソフトをインストールし、Webカメラの前に電脳キューブを置く。すると、PCに表示したWebカメラ画面上に、3Dの電脳メイドさん「ARis」が電脳キューブの上に立った姿で現れる。電脳スティックをキューブの上で動かせば、メイ
HDDの記録容量を飛躍的に引き上げた垂直磁気記録方式で知られる東北大学が、従来のDVDやCDに9倍のデータを記録する技術を発表しました。 これで片面一層4.7GBのDVDに約42GBほど記録できるようになるため、Blu-rayは不要になってしまうかもしれません。 詳細は以下の通り。 (PDFファイル)母型からスタンパー複製できる新方式V溝ピット方位多値記録の原理実証(9倍密度)に成功 このリリースによると、東北大学はDVDなどの光ディスクの記録位置(ピット)にV字の溝を用いることで、複数の情報を記録する次世代方式のROM技術原理の検証に成功したそうです。これによりCDやDVDに従来の9倍にあたる密度のデータを記録できるとのこと。 これが新しい方式の説明。V字溝のピットに方位を付けることで複数の情報が記録できるようになります。 また、CDやDVDはBlu-rayディスクとは異なり、スタンパー
細胞をつかみ、「感触」も伝える超小型ピンセット 2008年4月21日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Terrence Russell Image: Yu Sun 映画『エイリアン2』で、主人公リプリーが重作業用マシン『パワーローダー』を操作するのを見て以来、われわれは、物をつかむロボットが大好きだ。 トロント大学の研究チームが、顕微鏡を使わないと見えないくらいの規模で物を持ち上げることができ、その触覚をも体感できるという、(本物の)ピンセット・ロボットを開発した。 『Journal of Micromechanics』に掲載された論文によれば、ピンセットは長さ3ミリで、心臓の細胞を1個1個つまんで損傷を与えずに移動させることができるくらい感度がよいという。[NewScientistの記事によると、アーム部分は3ミリだが、先端部分は10マイクロメーター幅の細胞
編集元:科学ニュース+板より「【技術】網膜に光を当てて映像を投影する眼鏡型ディスプレイ開発/ブラザー[08/04/15]」 1 依頼387@白夜φ ★ :2008/04/16(水) 00:43:23 ID:??? <網膜に映像を投影する眼鏡型ディスプレイ、ブラザーが開発> 網膜に光を当て、映像を投影する眼鏡型ディスプレイの試作機をブラザー工業が開発。あたかも目の前に映像が存在しているかのように感じるという。 ブラザー工業はこのほど、網膜に光を当てて映像を映す、眼鏡型の網膜走査ディスプレイ(RID)の試作機を開発した。 RIDは、目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速に動かすことによる残像効果を利用し、網膜に映像を投影する技術。あたかも目の前に映像が存在しているかのように、実際の視野と重ねてRIDの画像を見ることができる。 通常のヘッドマウントディスプレイとは異な
ブラザー工業はこのほど、網膜に光を当てて映像を映す、眼鏡型の網膜走査ディスプレイ(RID)の試作機を開発した。 RIDは、目に入れても安全な明るさの光を網膜に当て、その光を高速に動かすことによる残像効果を利用し、網膜に映像を投影する技術。あたかも目の前に映像が存在しているかのように、実際の視野と重ねてRIDの画像を見ることができる。 通常のヘッドマウントディスプレイとは異なり、網膜に映像を投影する仕組みのため、眼鏡型といってもレンズなどはついていない。他人に映像が見えることがないため、機密情報などを映したとしても、のぞかれる心配がないという。 重さは25グラムで、従来の試作機の1000分の1以下に小型化した。商用化の時期は未定だが、RIDで回路図を確認しながら、サーバのメンテナンスをする――といった利用を想定している。 関連記事 眼鏡型ディスプレイにタイムリーな情報配信 オリンパスと中央大
20秒間の楽曲を1KB以下に圧縮:音質を聴き比べ 2008年4月 7日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (2) Eliot Van Buskirk ロチェスター大学の研究チームが、約20秒間のクラリネットソロを1KB以下のデータに圧縮することに成功した。同じクラリネットソロを再生する標準的な『MP3』ファイルと比べて、サイズがおよそ1000分の1になっている。 われわれはその成果を掲載する許可を得た。比較が容易なように、『WAV』形式で提供してある。 まず、MP3ファイルだとクラリネットソロがこのように聴こえる。 次に、同じクラリネットソロが、ロチェスター大学の研究チームによる1KB未満のファイルではこう聴こえる。 この圧縮を成し遂げるため、ロチェスター大学の研究チームは、クラリネット自体をモデル化した。つまり基本的には、クラリネットの演奏から細かくサンプリングしてデ
脳を監視し、最も効率の良い情報を提供するコンピューター 2008年4月 7日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Noah Shachtman Photo credit: Jeff Corwin Photography, Boeing 利用者の脳の活動に合わせて機能するコンピューター・インターフェースの開発を目指す米国防総省国防高等研究計画庁(DARPA)の『増強された認知』(AugCog)計画が、民間企業に依頼する形で正式に動き始めた。ただし、心を読み取るパソコンを作る取り組みは、DARPA内でも継続される。 AugCogの基になっているのは、次のような考え方だ。人間は複数のワーキング・メモリやいくつかの種類の意識を持っており、心の中には、目で読むもの、耳で聞くもの、視野に入ってくるもののために、別々の枠が用意されている。 脳の中で、これらの部分にどのように負荷
遺伝子組み換えで誕生した最新の生物トップ10 2008年4月 3日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (2) Alexis Madrigal 写真上:暗い部屋で特殊フィルターを使って撮影した、紫外線を当てると光る赤色蛍光タンパク質を持つ猫(左)と普通のクローン猫(右)。韓国・晋州の慶尚大学にて 写真下:通常の光で見た普通のクローン猫(左)と、紫外線を当てたときだけ赤く光る猫(右の2匹) Photo : AP / Yonhap, Choi Byung-kil もはや遺伝子工学は、大学や企業の研究開発の実験室だけのものではない。研究者たちは今でも毎週のように新しいネズミや作物を作り続けているが、これまで地球上で見られなかったような生物を作り出すために必要なツールや知識は、ペットのブリーダーやアーティスト、大学生にまで広がっている。 ワイアード・ニュースでは、2006年12月
【要旨】 松下電器産業株式会社は、寒川誠二教授(東北大学)、原正彦教授(東京工業大学)、冬木隆教授(奈良先端科学技術大学院大学)、柳田敏雄教授(大阪大学)と共同で、半導体特性を阻害するナトリウムイオン等のアルカリ金属イオンを含まないフェリチンタンパク質[1](以下、フェリチン)を用いた半導体製造プロセスを開発しました。これにより、従来の半導体プロセスでは困難である超微細(1桁台のナノメートル[2]レベル)構造の半導体が形成できるため、切手の大きさで1テラバイトの記憶容量を持つ超大容量メモリー等の開発に弾みがつくと期待されます。なお、この研究は文部科学省「経済活性化のための研究開発プロジェクト(リーディングプロジェクト)」[3]で実施しました。 【効果】 本開発のプロセスでは、フェリチン構造を維持したまま、アルカリ金属イオンを百億分の1のレベルに除去することが可能になりその結果、トランジスタ
覆面していても顔認識できる新しいアルゴリズム 2008年3月26日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Bryan Gardiner Allen Yang氏の顔認識アルゴリズムを使うと、たとえ画像が破損していたり、部分的にさえぎられていても、該当する人物を的確に見つけ出すことが可能だ。Photo: Allen Yang 忍者の覆面はもう意味がない。カリフォルニア大学バークレー校とイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(UIUC)の研究者たちが開発した新しい顔認識アルゴリズムは、たとえ目、鼻、口の部分が不明瞭でも、90%から95%の正確さで個人の顔を認識できるのだ。 「多くのアルゴリズムでは、目、鼻、口といったいわゆる重要な顔の特徴を使って個人を確認している」と、新しいアルゴリズムを開発したバークレー校工学部の研究者Allen Yang氏は述べる。 「しかし、それだと
オンラインゲームとコミュニティサービスのカンファレンス「OGC 2008」が3月14日、東京・千代田区のベルサール神田で開催。GLOCOM仮想世界研究会に所属する山口浩氏と鈴木健氏が、人気アニメ「電脳コイル」を題材に、最新技術オーギュメント・リアリティ(AR)についての講演を行った。 物語が現実に与える影響 2007年にNHK教育テレビで放送された、磯光雄氏原作による人気アニメーション「電脳コイル」。この作品の世界では、「電脳メガネ」と呼ばれるメガネ型のコンピュータが普及し、街中に溢れるバーチャルな情報が現実世界に重ねて表示される。まさに現代の最新技術であるオーギュメント・リアリティが高度に実現した世界が描かれているが、両氏はこれを夢物語ではないと指摘する。 「物語は現実の世界に影響を与えることがある」とし、「1921年に発表されたチェコの作家カレル・チャペックによる戯曲「ロッサム万能ロボ
ヤモリがヒント:縫合がわりの生分解可能な絆創膏 2008年3月17日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Brandon Keim Photo:Steve Evans、PNAS 絆創膏が、手術での縫合やステープルに取って代わるとしたら最高だと思わないだろうか? ヤモリは、天井を逆さまに歩けることで有名なトカゲの一種だが、その皮膚の構造からヒントを得た接着包帯が、その有力候補だ。 ハーバード大学とマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究者たちが2月18日付けの『米国科学アカデミー紀要』(PNAS)に掲載した論文は、Robert Langer博士が発明した薄い生分解性ゴム層を応用した研究だ。Langer博士はMITの素材研究の第一人者で、今回の論文の執筆者の1人だ。 ヤモリの足裏はおよそ50万本の毛で覆われており、その毛の1本1本が、直径1兆分の1ミリほどの突起で覆わ
弾丸を空中で止めるための技術が科学者によって発明されました。しかも究極的にはあらゆる原子を止めることが出来るようになるというとんでもないもののようです。 詳細は以下から。Gun stops bullets in mid-air (ABC Science Online) テキサス大学の研究者によって原子から分子サイズの弾丸を防ぐコイルガンを作り出したそうです。このコイルガンは秒速500メートルで動く原子や分子を止めることができるとのこと。物理学の教授で研究の立案者でもあるMark Raizen氏は「究極的にはほとんど全ての原子を止めることができるだろう」と述べています。 研究プロジェクトの最終目標は、極小の素粒子ニュートリノの計量を行うことだそうです。テキサスA&M大学の物理教授Marlan Scully氏は「原子の基礎科学を知るのに素晴らしいツールになる」と述べています。
3月14日はOGC2008の日。GLOCOMの鈴木健さんと「電脳コイル」ネタでお話をするのだが、それに関連して、現実はどうなってるのかいな、というあたりをYouTubeとかで探してみたらいろいろあるよねという件を。所詮は素人がぱらぱらと探してみた程度のものなので過度な期待はしないように。ご専門の方とか詳しい方とかには何をいまさら、全然わかんない方には何のことかいな、というストライクゾーンの狭い話。 「タネ技術」といっても、「電脳コイル」の作者である磯光雄さんがこれをネタにしたとかそういう意味ではない。今後「電脳コイル」的な仮想世界サービスが広がっていくとして、将来それにつながっていきそうな技術やら何やらはこういうやつかな、という意味。詳しい方、もしちがってたらご指摘いただきたく。 まずはAR技術。これはARToolkitを使って例のあの「赤いやつ」(このサイズだとなんだかかわいい)を出して
25m離れた所から衣類の下を見通せる監視カメラ 2008年3月14日 サイエンス・テクノロジー コメント: トラックバック (0) Charlie Sorrel 英ThruVision社が、衣類の下まで見通せるカメラ『T5000』を発表した。この監視装置は、テラヘルツ波を利用するものだ[テラヘルツ波は1THz前後で、光と電波の境界領域にあたる]。 T5000は、欧州宇宙機関(ESA)が開発した技術をベースに製作されたものだが、はるかかなたの恒星を観測するのではなく、空港でわれわれの衣服の中をのぞき、銃や爆発物などを検知するのに使われることになる。 25メートル離れたところからでも服の中を見通すことができるので、対象者が歩いて通り抜ける一般的な検査用ゲートを使わずに、その人物が隠し持った物体を発見することができる。 ThruVision社は、警備員をのぞき魔にするものではない、と主張している
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