スタートアップ業界では失敗は賞賛されるべきことだ。試行錯誤を繰り返さない限り、新たなイノベーションは生まれない。マイクロソフトは音楽分野において、これまで様々な失敗を犯してきたが、特徴的なのは市場の先行者ではなくフォロワー的なポジションをとった事例が多いことだ。 直近の例ではストリーミング分野において、マイクロソフトは「Groove Music」を立ち上げたが、2017年中のサービス終了を宣言している。ここでは音楽分野におけるマイクロソフトの失敗の歴史を振り返ってみたい。 MSN Music 今から10年以上前のマイクロソフトはヤフーを競合に見据え、ニュースや動画、ブログサービスなどあらゆる分野に手を広げようとしていた。その後、同社はMSNミュージックを立ち上げ、有料の音楽ダウンロードサービスを展開。iTunesからシェアを奪おうとしたが長くは続かなかった。 MSNミュージックストアは20