プロセッサの開発競争は、その戦いの場を「消費電力当たりの性能」へと完全に変えてきている。しかし、IBMによれば、プロセッサの消費電力がサーバ全体のそれに占める割合は、30%に過ぎないという。 社会全体で環境への意識が高まる中、その一員である企業も環境への配慮が求められている。7月中旬、データセンターの消費電力に関する調査の実施を環境保護庁に求める法案が米国下院で採決されたばかりだ。IT部門も例外ではない。 プロセッサののマルチコア化もこうしたエネルギー効率改善に向けた取り組みを後押ししている。消費電力を抑えながらも性能を高めていくことができるからだ。クロック周波数を一直線に高めてきたプロセッサの開発競争は、ここへきてその戦いの場を「消費電力当たりの性能」へと完全に変えた。 しかし、IBMによれば、典型的な1Uのラックマウント型サーバの場合、プロセッサの消費電力がサーバ全体のそれに占める割合